中村稔『萩原朔太郎論』 @本の紹介 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



萩原朔太郎論





2016年今年は、

萩原朔太郎・生誕130年、

『月に吠える』の出版から100年になる。


詩人にして弁護士の中村稔による『萩原朔太郎論』。


前橋という地方都市生まれでありながら、

自然を書くことがない朔太郎。

菊をとりあげることはあっても「饐えたる菊」と。


そのような自然に対する<朔太郎>という詩人を、

全集をじつに丹念に読み込んでゆくことで肉薄してゆく。


『月に吠える』『青猫』『定本 青猫』、

とりあげる詩の鑑賞により、

詩がよりふかく味わえる。


詩論への言及も鋭く、

あまり論理的でない朔太郎の<論>を

ときに舌鋒鋭く突く。




◆『萩原朔太郎論』 2016年1月刊 
 青土社(548ページ )
  http://www.amazon.co.jp/dp/4791769082/ref=nosim/?tag=biglobe06-jcom-22&linkCode=as1






◆詩人・小説家 小池昌子による『萩原朔太郎論』書評
  http://style.nikkei.com/article/DGXKZO98085380V00C16A3MY7001