2016年4月17日、深谷での講演会
(「金子兜太」ブログより)
今日は兜太句会。
ちょっと足許が良くなかったためか、
兜太先生、ゆっくりめに登場。
すでに句会を始めていたので、
披講をやすみ、拍手でお出迎え。
事前(2ヵ月前なので、季節がづれることも)に
兼題「時計」二句、自由句を一句提出。
四句を選句するのだが、
三句は良いと思った句、
一句を問題句とする。
この問題句を設定しているのが
ユニークなところ。
今回は選がばらけにばらけ、
最高点で4点となった。
冬の月一人暮しのおとむらい
兜太評:じつに「地味」だが、いい句。
一人暮し「の」、この「の」、
複雑で、深刻なことをあらわし、
助詞の使い方がうまい。
春の別れ君の靴が汚れている
兜太評:ま、春の別れはあまいが、できている。
ペーソスがある、か。
兜太選、いつもは秀逸、秀句、佳作なととしているが、
今回は「いただける句」という評価になった。
漏刻の水のおののき花ミモザ 掌