今日の兜太 @高崎兜太句会4月 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



兜太

           2016年4月17日、深谷での講演会
              (「金子兜太」ブログより)




今日は兜太句会。

ちょっと足許が良くなかったためか、

兜太先生、ゆっくりめに登場。


すでに句会を始めていたので、

披講をやすみ、拍手でお出迎え。


事前(2ヵ月前なので、季節がづれることも)に

兼題「時計」二句、自由句を一句提出。


四句を選句するのだが、

三句は良いと思った句、

一句を問題句とする。


この問題句を設定しているのが

ユニークなところ。


今回は選がばらけにばらけ、

最高点で4点となった。


  冬の月一人暮しのおとむらい


兜太評:じつに「地味」だが、いい句。
   
    一人暮し「の」、この「の」、
     
    複雑で、深刻なことをあらわし、
     
    助詞の使い方がうまい。
     

 
  
 春の別れ君の靴が汚れている


兜太評:ま、春の別れはあまいが、できている。
     
    ペーソスがある、か。



兜太選、いつもは秀逸、秀句、佳作なととしているが、

今回は「いただける句」という評価になった。




  漏刻の水のおののき花ミモザ             掌