オペラ「ベアトリスとベネディクト」 @セイジ・オザワ松本フェスティバル NHK | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

オザワセイジ



ベルリオーズ作曲
オペラ「ベアトリスとベネディクト」を
録画で観る。

セイジ・オザワ松本フェスティバル今年2015年8月の上演。

「サイトウ・キネンフェスティバル松本」の名称が
今年から「オザワ・セイジ松本フェスティバル」へ。

ベルリオーズのこのオペラ、初めて。
シェイクスピアの「から騒ぎ」をもとにして、
明るい喜劇。

「あらすじ<ベアトリスとベネディクト>

2組のカップルが主役。
1組は「ベアトリスとベネディクト」
お互い気があるのに素直になれず喧嘩ばかり。
「あんな人と結婚するくらいなら修道院に入る方がマシ!」
「万一彼女と結婚するようなことがあれば、
『結婚した男ベネディクトここにあり』と看板を掲げてやるさ!」と
心とは裏はらの悪態ばかり。

もう1組は「エローとクラウディオ」で、
こちらは相思相愛で結婚間近。
この熱々カップルに軍の上司やエローの父や侍女が結託して、
なんとかベアトリスとベネディクトを結婚させようと、
それぞれの耳に相手が恋焦がれているという噂を吹きこむ。
企みは成功して最後はめでたく二人がくっつきハッピーエンド。
皆に「結婚した男ベネディクトここにあり!」と笑われて、
二人は「今日は休戦とするけど、でも明日になったらまた敵よ!」と
負け惜しみを言って幕」。 ~フランスオペラの楽しみより~


主役ベアトリス、エローはともにソプラノですらっとした美人。
その恋人ベネディクトはテノールとバリトン。

メロディーのうつくしいアリア、
エローと付き人の女声二重唱、
テノールのアリアなど聴きどころ。
楽長のなんて達者なこと。
そのお祝いの合唱のみごとな<はずれっぷり>
この松本の合唱、じつによく動き、よく歌う。

演出、舞台、衣装など、
どれも無理のない造り。

小澤の怪我で指揮が代わったのが惜しまれる。



◆舞台写真はこちら
 
 http://opera.jp.net/archives/2808

 http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=24783


◆オペラ 「ベアトリスとベネディクト」ベルリオーズ作曲
  
ヴィルジニー・ヴェレーズ (ベアトリス)
  
ジャン・フランソワ・ボラス (ベネディクト)
  
リディア・トイシャー (エロ―)
  
エドウィン・クロスリー・マーサー (クラウディオ) ほか
 

 合唱:OMF合唱団
  
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
  
指揮:ギル・ローズ
  
演出:コム・ドゥ・ベルシーズ