マグリット展 @新国立美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

マグリット「大家族」




「マグリット展」を観に新国立美術館へ。

マグリットのイメージは
1930年代、そして回帰した
「光の帝国」、「大家族」などの作品。

初めて観たときのその衝撃。
夜の闇の上部は青空が広がり、
羽をひろげたシュルエットの鳩の中の白い雲の浮かぶ空・・・

懐かしいその超現実の世界を訪ねた。

展示は5つに構成される。
・初期作品
・シュルレアリズム
・最初の到達
・戦時・戦後
・回帰


観てない作品あって、とても興味深い。

今回特に感じたのは絵画作品とその題名の
なんと言ったらいいのか、その「捩れ」。

樹木間を騎乗する婦人の画では「白紙委任状」
あの鳩の中に空がある絵では「大家族」、
空に浮かぶ巨石は「現実の感覚」、などなど。

作品の中に書いてある文字と作品とタイトルの
差異がいままで内包していた感覚や意味性をことごとく
崩壊させてしまうような・・・

奇妙な「ゆれ」、「ずれ」をいだいたまま、
会場をあとにした。

6月29日(月)まで。


作品をクリックすると拡大され、解説も。
  http://magritte2015.jp/highlight.html


マグリット「ゴルコンダ」