「マグリット展」を観に新国立美術館へ。
マグリットのイメージは
1930年代、そして回帰した
「光の帝国」、「大家族」などの作品。
初めて観たときのその衝撃。
夜の闇の上部は青空が広がり、
羽をひろげたシュルエットの鳩の中の白い雲の浮かぶ空・・・
懐かしいその超現実の世界を訪ねた。
展示は5つに構成される。
・初期作品
・シュルレアリズム
・最初の到達
・戦時・戦後
・回帰
観てない作品あって、とても興味深い。
今回特に感じたのは絵画作品とその題名の
なんと言ったらいいのか、その「捩れ」。
樹木間を騎乗する婦人の画では「白紙委任状」
あの鳩の中に空がある絵では「大家族」、
空に浮かぶ巨石は「現実の感覚」、などなど。
作品の中に書いてある文字と作品とタイトルの
差異がいままで内包していた感覚や意味性をことごとく
崩壊させてしまうような・・・
奇妙な「ゆれ」、「ずれ」をいだいたまま、
会場をあとにした。
6月29日(月)まで。
作品をクリックすると拡大され、解説も。
http://magritte2015.jp/highlight.html