今日の兜太 @高崎兜太句会 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


兜太



今日の兜太師、
金沢での講演会から直行で高崎へ。
そのまま句会へ(!?)
先週は沖縄へ。
このときの講演は「琉球ジャーナル」に
24ページ掲載されている。

四月、新年度になって、
句会の運営などについて話し合い。
ここは自主運営の会なので、
各自がいろいろ分担している。

白泉「戦争が廊下の奥に立っている」
この句のこと、
そして「季語にまさる無季語」という話しに
とても聴衆が共感した、と。
金沢の話しから句会へ。

22・3人中、問題作9名&正選(いい句として選ぶ)3名の句

  
   月あかりおそらく分母は蝶であり


評:「分子」はなにか?
  「分子」は「わたし」か?
  「分母は蝶であり」が好き。
  感覚的にのる。
  惹かれるがとらない。
  
  採った人、司会に意見を聞かれて、「は~」とため息
  月のきれいさ、幻想的
  「おそらく」という発想の自由さがいい


兜太評:この句をダメだと言えないのは淋しい。
     批判がほしい。
     「おそらく」はごまかし、つくりもの
     この句をつくる姿勢はどうか(もっと現実感を探る)。
     この句はあぶない。


はい、私の句です。

今日は他の2句も俎上にあがって、
とても刺激的な句会になった。