「日本絵画の精華 と今日富士美術館蔵名品展」 @高崎タワー美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


日本絵画の精華

              ちらし

「日本絵画の精華」を高崎タワー美術館で観た。
東京富士美術館蔵の日本画の名品が並ぶ。

ひとつのフロアに屏風がずらり。圧巻。
俵屋宗達、琳派、狩野派など工房作品、
六曲一隻は迫力がある。
狩野派「吉野山龍田川図屏風」、「洛中洛外図」が印象的。

階を下ったフロアには
菱田春草、下村観山、横山大観、小林古径、
上村松園、鏑木清方、河合玉堂、川端龍子など
明治からの錚々たる画家が並ぶ。

なかでも松園の「菊寿」、「美人観書」が素晴らしい。
精神性の滲んだ凛とした佇まいであるが、
清楚でかつ艶があって、見飽きない。
着物の柄行など質感の確かさ。
生え際のなんと精緻な筆使い。

1月18日(日)まで。



◆高崎タワー美術館 ホームぺ-ジ

1983年に東京・八王子に開館した東京富士美術館は、
古今東西の絵画、彫刻、工芸、写真など、
国内外の美術のエキスを集めた約30,000点の
所蔵品を誇る有数の美術館です。

その日本美術コレクションは、
中世・近世絵画から浮世絵、近代日本画、陶磁、漆工、武具、刀剣、書跡等々、
日本美術の歴史を余すことなく網羅しますが、
とくに江戸時代の近世絵画と、
明治時代から昭和時代に至る近代日本画には名品が多く、
日本絵画の良さを堪能できる貴重な作品群です。

近世絵画からは、充実した江戸時代前期の屛風作品を中心に、
幕府御用絵師である狩野派の《洛中洛外図屏風》、《吉野川龍田川屛風》、

“武蔵野は月の入るべき嶺もなし尾花が末にかかる白雲”(続古今和歌集)
といった古歌の歌意を視覚化した《武蔵野図屏風》、

さらには豊かな装飾性を特徴とした琳派作品など、
近世における様式美を堪能できる作品群を、

近代日本画では、その黎明期を支えた横山大観、竹内栖鳳、菱田春草、下村観山や、
美人画の大家である上村松園、鏑木清方、ほか、誰もが名を知る巨匠の作品を紹介します。

また、絵画以外に、当市とゆかりの深い小栗上野介忠順が所用した甲冑が
特別出品となります。

本展覧会では、近世絵画11点(うち、9点が屏風作品)、
近代日本画34点、甲冑1点、計46点の優品で
その日本美術コレクションを紹介し、
日本の伝統技法による絵画の装飾美、様式美をお楽しみいただきます。

 http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014101800016/
(下方に画像がたくさん載る)

東京富士美術館
 http://www.fujibi.or.jp/