「マティスのJAZZ!! ヨーロッパ版画の黄金時代」を観た。
20世紀初頭のパリ、
美術の革新的な中心で、
マティス、ピカソ、レジェ、シャガール、ブラックら活躍した。
その画家たちの版画を展示。
リズミカルな色とかたちのマティスの『ジャズ』。
これは切り紙絵で、
病床にあったマティスは絵筆を握れなくなり、
ハサミで切り抜き、
紙に貼って構成するという方法で制作。
なにしろ色がきれい。
形が踊るよう。
当時絶大な人気をはくした「サーカス」も
ルオー、レジェの作品に多数。
道化師、軽業師、自転車乗りが。
あのピカソの「貧しい食卓」と
あの「首飾りをつけたジャクリーヌの肖像」。
この二点の2号サイズのポストガードを
「ご自由におとり下さい」と。
珍しかったのがシャガールの詩画集「ポエム」。
ひとつの詩に、ひとつの画でこれは木版。
この展示の壁に、短文が添えられている。
マティス「はさみによるデッサンー直接、色を切り抜くことは、
彫刻家の直彫を思い起こされる」
ルオー「道化師、それは我々だ。
私たち誰もが金ぴか衣装をつけた道化師なのだ」
ピカソ「もっともおそろしいのは、
完成というものがけっしてないということだ」
シャガール「あの悲しくて、そして楽しかった私の町よ、
子どもの私は家の戸口で無邪気におまえを眺めたものだ」
そこここに当時の彼らの集っていた「洗濯船」、
住んでいた「蜂の巣」、アポリネールや
ローランサンの写真もイメージをふくらます。
11月30日(日)まで。
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014082700121/
(作品の画像もこちらで)