「マティスのJAZZ」@高崎市美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

マティスのJAZZのロゴ



「マティスのJAZZ!! ヨーロッパ版画の黄金時代」を観た。

20世紀初頭のパリ、
美術の革新的な中心で、
マティス、ピカソ、レジェ、シャガール、ブラックら活躍した。
その画家たちの版画を展示。

イカロス


リズミカルな色とかたちのマティスの『ジャズ』。
これは切り紙絵で、
病床にあったマティスは絵筆を握れなくなり、
ハサミで切り抜き、
紙に貼って構成するという方法で制作。
なにしろ色がきれい。
形が踊るよう。

馬と女と



当時絶大な人気をはくした「サーカス」も
ルオー、レジェの作品に多数。
道化師、軽業師、自転車乗りが。

あのピカソの「貧しい食卓」と
あの「首飾りをつけたジャクリーヌの肖像」。
この二点の2号サイズのポストガードを
「ご自由におとり下さい」と。

珍しかったのがシャガールの詩画集「ポエム」。
ひとつの詩に、ひとつの画でこれは木版。

この展示の壁に、短文が添えられている。
マティス「はさみによるデッサンー直接、色を切り抜くことは、
彫刻家の直彫を思い起こされる」

ルオー「道化師、それは我々だ。
私たち誰もが金ぴか衣装をつけた道化師なのだ」

ピカソ「もっともおそろしいのは、
完成というものがけっしてないということだ」

シャガール「あの悲しくて、そして楽しかった私の町よ、
子どもの私は家の戸口で無邪気におまえを眺めたものだ」

そこここに当時の彼らの集っていた「洗濯船」、
住んでいた「蜂の巣」、アポリネールや
ローランサンの写真もイメージをふくらます。


11月30日(日)まで。

http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014082700121/
 (作品の画像もこちらで)