演出家・宮田慶子による「リーディングをやってみる?」の
ワークショップに参加。
4月12日(土)、新国立劇場 Dリハーサル室において。
宮田慶子氏というより「さん」と
お呼びしたいチャーミングな方。
オペラ初演出「沈黙」を拝見し、
とても感銘を受けていたので、
レッスンを受講できたのはとてもうれしい。
受講生は40人。
まず講義が1時間。
「リーディング」は戯曲を、
「朗読」は詩や小説など読むという基本的なことから始る。
ひとに届く音量で
身体表現をともなわず、
台詞を演技する。
その<音>の中に内容をのせ、届ける。
今回読む台本を手渡される。
秋元松代「ことづけ」一幕
秋元作品「かさぶた式部」、「近松心中物語」など
観たことはあるが、これは初めて。
まず「素読み」。
5人の登場人物をそれぞれの参加者に
役を決めて、読み、終わりまでに全員があたる。
一回通すのにはば2時間強。
台本が通ったところで、役の希望をとり、
グループに分けて、グループごとに自主練習。
この戯曲のリーディングの場所を選び、
各グループごとに前に出て読む。
ひとりひとりに実に丁寧に、的確にアドバイス。
「・・・」、「。」、句読点も台詞(!?)
5行以上の長台詞、平坦にならない、
などなど。
各組、全員が読み、
18時までの予定を1時間近くオーバー。
宮田慶子さんに直接指導を受けることができた貴重な、
じつに充実したワークショップ。
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◆ 宮田慶子 ホームページより
1957(昭和32)年東京都生まれ。
学習院大学中退後、青年座研究所を経て、
1980(昭和55)年青年座(文芸部)入団。
『ブンナよ、木からおりてこい』、
『セイムタイム・ネクストイヤー』の演出で注目を浴び、
'94年『MOTHER』の演出で紀伊國屋演劇賞個人賞、
'98年『ディア・ライアー』(新国立劇場)で芸術選奨文部大臣新人賞、
'01年『赤シャツ』、『悔しい女』等で読売演劇大賞最優秀演出家賞、
毎日芸術賞千田是也賞を受賞。
『伝説の女優』『ペテン師と詐欺師』『紫式部ものがたり』他多数演出。
又演劇教育、日本各地で演劇振興、交流を積極的に取り組んでいる。
2010年9月1日 新国立劇場演劇芸術監督に就任。