オペラ「死の都」コルンゴルト作曲 @ 新国立劇場 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

オペラ「死の都」




オペラ「死の都」を新国立劇場で観た。

「ベルギーの古都ブルージュを舞台に
愛妻を亡くした主人公パウルが
妻と瓜二つの女性と出会い、
倒錯のひと時を過ごす物語を幻想的に描いた」

作曲者・コルンゴルト、23歳の作品!?

20世紀を代表するオペラと言われながら
日本で上演されるのは初めて。
シェーンベルクなどとは一線を画す、
耽美で重厚な音楽。

なにしろ主人公のパウルと
妻とそっくりなマリエッタ、
全3幕のこのオペラで、ほとんど出ずっぱりで、
オーケストラを突き抜けてゆく強靭な声で歌いっぱなし。

パウルのトリステン・ケールは世界的なヘンデンテナー。
この役の100回目を日本での公演でむかえる、とか。
マリエッタのミーガン・ミラーは初役。

もうもう、素晴らしい!

甘美にして、濃密な旋律が内奥まで
からみついてくるような・・・
ただただ、聞き惚れ、音に浸る。

この演出では亡くなった妻・マリーが全幕をとおして、
登場していること。
パウルにとってはつねに、現在でも
リアルに存在している、と視覚化していること。

舞台はフィンランド歌劇場のもので、
じつに幻想的。
真ん中におかれたベットが象徴的。

指揮はキズリンク。
演出はカスパー・ホルテン。


■指揮:ヤロスラフ・キズリンク
■演出:カスパー・ホルテン

■キャスト
【パウル】トルステン・ケール
【マリエッタ/マリーの声】ミーガン・ミラー
【フランク/フリッツ】アントン・ケレミチェフ
【ブリギッタ】山下牧子
【ユリエッテ】平井香織
【リュシエンヌ】小野美咲
【ガストン(声)/ヴィクトリン】小原啓楼
【アルバート伯爵】糸賀修平
【マリー(黙役)】エマ・ハワード
【ガストン(ダンサー)】白鬚真二

合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団
管弦楽:東京交響楽団



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆ゲネプロの動画
http://www.youtube.com/watch?v=plzsFTkPGGw&feature=youtu.be


◆オペラ『死の都』特設サイト、公演の詳細はこちら
 http://www.nntt.jac.go.jp/opera/dietotestadt/