帰り花鏡の真裏日本海 掌
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一昨日の兜太句会に出した句。
合評され(句を議論すること。作者を伏せる)、
こちらが句評。
・現実の帰り花と、鏡の中の帰り花があって、
心理・心情のありようが見える。
・旅の実景だと思う。
・ロマンティック
・季語の「帰り花」がこの句でどうか。
兜太評
・「帰り花」は時ならぬときに咲く。
寂しいが、明るい。
桜と限定せず、いろいろの花ととる。
「帰り花が咲いている」、
「鏡の真裏日本海」という<二物配合>の句。
思い入れをたどっていると、
ありありと日本海が映っている。
ある深い思い出、体験を思い出させられている。
兜太好み。
兜太師匠、句会の7名(今回は休みが多く参加者20名)
にとられ最高点で秀逸に。
(ま、
兜太門では「最高点句、秀句ならず」という
‘格言’もあります(笑)。
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<帰り花・返り花・帰り咲(ざき)・狂い花・忘れ花・忘れ咲>
草木が季節はずれの花を咲かせること。
初冬の小春日和のころに多い。
冬の季語。