●飯塚俊男 映画監督
1947年群馬県前橋市生まれ。
東北大学法学部在学中から、小川紳介監督が主宰する
小川プロダクションに所属してドキュメンタリー映画の道に入る。
「ニッポン国古屋敷村」(82年)と「1000年刻みの日時計」(87年)で助監督。
山形国際ドキュメンタリー映画祭の立ち上げを記録した「映画の都」(91年)で
初監督、この年に独立。
最初の監督作品「小さな羽音―チョウセンアカシジミ蝶の舞う里」(92年)で
文化庁優秀映画作品賞、キネマ旬報文化映画第1位などを受賞。
94年アムールを設立。
青森県三内丸山遺跡の発掘を記録した縄文映画3部作を製作、監督。
第1作「木と土の王国―青森県三内丸山遺跡’89」(95年)で
科学技術庁長官賞など受賞。
紀伊國屋書店の文化映像を中心に制作、
「菅江真澄の旅」(2002年)、「稲と環境」(04年)、
「伊勢神宮」(06年)などを発表。
最近作に「映画の都 ふたたび」(07年)、
NHK番組「蝶々夫人は悲劇ではない」(11年)で制作統括。
最新作「プッチーニに挑む―岡村喬生のオペラ人生」(12年)を製作、監督。
5月銀座東劇で公開。
●大津幸四郎 カメラマン
1934年、静岡県生まれ。静岡大学文理学部卒。
戦後ドキュメンタリー史を代表する土本典昭と小川伸介の
カメラマンとして活動。
被写体に皮膚感覚で迫る柔軟なカメラワークで
注目を浴び、日本映画界の最前衛に立つ。
劇映画にも進出、黒木和雄監督『泪橋』、
沖島勲監督『出張』などの作品を残す。
90年以降は若手監督と組み、佐藤真、ジャン・ユンカーマン、
熊谷博子などの作品を撮影している。