神奈川近代美術館 鎌倉から歩いて5分ほど、
別館がある。
「古都鎌倉と近代美術」
昨年に収蔵された作品の展示。
ホームページによると
「日本で最初の公立近代美術館として1951年に開館した
神奈川県立近代美術館は、鎌倉という土地と、
そこに暮らす多くの文化人と深いかかわりを持ち、支えられてきました。
「古都鎌倉と近代美術」展では、
「武家の古都・鎌倉」の世界文化遺産登録に向けて、
当館の所蔵作品から朝井閑右衛門や斎藤清、伊東深水など
鎌倉にゆかりの作家の作品を紹介することで、
古都鎌倉と近代美術の関係を再考します。
「新収蔵作品展」を開催し、2011年度に当館に収蔵された
ジョルジュ・ルオー、上村松篁、砂澤ビッキなどの作品と合わせて、
北川原コレクションとして新たに加わった
藤田嗣治の《キキ・ド・モンパルナス》を初公開します」。
思いがけず、砂澤ビッキの彫塑とスケッチを
見ることができた。
30センチくらいの木彫、なにかリズミカル。
ルオーの小品が5点ほど。
藤田の「キキ」。
フジタのこの絵はデジャ・ヴュのかと思れるほど。
白磁のような肌合いは艶やか。
館所蔵の淡い肌色をした「二人の裸婦」もあわせて展示。
サフォーの裔のようなふたり。
色彩はあわあわしているが、線が思いのほか強く、
金髪の遠くにむけた視線はきびしいく、
うっとりとして閉じたまなこの女は上体をあずけているに
脚を踏みしめているよう。
高田博厚のトルソーの重厚な存在感。
これも9月9日まで。
朝井閑右衛門「祭Ⅰ 狐」
