今回はART治療編⑤、カルシウムイオノフォアについてお話いたします
体外受精、顕微授精をしても受精が成立しない原因の一つに卵活性化障害があります。
卵子の活性化とは、受精過程で精子と卵子が融合すると精子の働きかけにより、
卵子内のカルシウムイオンが増加することにより起こる反応のことです
受精がうまくいかない方はこのカルシウムイオンの増加が足りないために、受精障害が起きていることがあります
そこで、カルシウムイオン増加を助けてあげるのが卵子活性化処理法となり、
その処理に使うのがカルシウムイオノフォアという培養液です!!
この培養液を初回から使うことはまずないです。
(受精するかどうかは体外受精をしないとわからないものなので)
なので、当院で体外受精を行われて、その結果、
受精に問題がありそうな方にはスタッフからお声かけさせていただき
説明をさせていただきます
またカルシウムイオノフォアを施行する際は顕微授精適応となります
これまで体外受精にて様々なオプションや、妊娠に向けてのお話をしてきました
わからないことや、気になることがございましたら、スタッフにお声かけください