こんにちは
いきなり冷えてきて冬を感じるようになってきましたね
みなさま暖かくしてお過ごしでしょうか
今回お話させていただくのは、ホルモンについてです
まずは、みなさんが普段採血をして測定しているホルモンについて説明します
黄体形成ホルモン(LH):
脳にある下垂体から分泌される。
卵巣に働きかけ、卵巣での排卵や黄体の形成を促す。
卵胞刺激ホルモン(FSH):
脳にある下垂体から分泌される。卵巣に働きかけ、卵巣の卵胞を発育させる。
エストロゲン:
エストロゲンを代表する成分がエストラジオール(E2)。卵巣から分泌される。子宮内膜を増殖させる作用がある。
プロゲステロン(PRG):
卵巣から分泌される。子宮内環境を整えて妊娠の成立と維持に重要である。基礎体温を上げる作用もある。
プロラクチン(PRL):
脳にある下垂体から分泌される。乳汁分泌作用がある。
テストステロン(TES):
アンドロゲン(男性ホルモン)の一つ。卵巣から分泌される。女性でも分泌されているが過剰な場合には排卵障害の原因となる。
次に月経周期とホルモンの関係についてです
下の図は、28日型の月経周期のホルモンの変化と基礎体温を表したものです
引用「i-wish ママになりたい 元気な卵子を育てよう!」17ページ
月経期
卵巣からのホルモン分泌が低下して月経になると視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)により、下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌される。
卵胞期(子宮内膜増殖期)
卵胞刺激ホルモン(FSH)は卵巣を刺激し、発育した卵胞からエストロゲンが分泌され子宮内膜が増殖する。
排卵期
卵胞が成熟しエストロゲンの分泌がピークに達すると、下垂体はLHサージと呼ばれる黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌を行う。LHの上昇が始まって36時間程度で排卵する。
黄体期(子宮内膜分泌期)
黄体形成ホルモン(LH)は排卵を促すと同時に卵胞の黄体化を指令する。
黄体から分泌されるプロゲステロン(PRG)は子宮内環境を整え妊娠準備状態を作り、同時に体温は高温になる。
月経期
黄体の寿命は2週間で、プロゲステロン(PRG)分泌が終わり基礎体温は低下し、厚くなっていた子宮内膜ははがれ月経となり①に戻る。
このように、卵の成熟に必要なホルモンや妊娠で重要なホルモンというのは異なるため、ホルモン値を測定することによって今のからだがどういう状態なのか知ることは不妊治療では大事なのです
次回は、胚移植についてお話しする予定です