私が甲状腺と栄養の関係について書きはじめた当時、
甲状腺を専門とする病院のサイトには、
「日本人は海藻をよく食べてきたから、ヨウ素(ヨード)のとり過ぎは問題になりにくい」
という説明が多く見られました。
でも私は「本当にそうなのだろうか?」と引っかかりました。
■ヨウ素の吸収と甲状腺への影響
ヨウ素はほとんどが“甲状腺に向かう”特別な栄養素です。食事でとったヨウ素の多くは、まっすぐ甲状腺に取り込まれます。
甲状腺にトラブルがある人が、必要以上のヨウ素をとったとき、
本当に問題が起きないのだろうか?と疑問に感じたのです。
実際、日本人の食事摂取基準には ヨウ素の耐容上限量(とり過ぎの上限) が設けられています。
■耐容上限量とは?安全にとるための目安
耐容上限量とは、
「毎日とっても健康障害を起こしにくいとされる最大量」
これを超える量を習慣的にとってしまうと、
甲状腺ホルモンのバランスが崩れる可能性が高まります。
「甲状腺に注意が必要な人ほど、より慎重に考えるべきでは?」
と考え、調べることにしました。
■研究で示される、甲状腺疾患とヨウ素の関係
当時は、ヨウ素のとり過ぎと甲状腺疾患の関連を示す国内研究が少なかったのですが、
アジアの大規模調査では、こんなことが指摘されていました。
日本人の耐容上限量よりも少ない量でも、甲状腺に影響が出ているケースがある
海藻の摂取量が多い地域ほど、甲状腺機能低下症や自己免疫性甲状腺疾患が増える傾向がある
つまり「耐容上限量を超えなければ安全」と単純に言えない可能性があるのです。
■海藻からのヨウ素は意外と吸収されやすい
ヨウ素の吸収率は食品によって大きく違いますが、
昆布だしのヨウ素は比較的吸収されやすく、
気づかないうちに過剰になりやすい点にも注意が必要です。
■食事中のヨウ素に注意
海藻のなかでも昆布にはとびぬけて多くのヨウ素が含まれています。
毎日、昆布だしを飲む食生活では、ヨウ素の耐容上限量を超えてしまい、危険です。
ヨウ素は不足も過剰もどちらにも注意が必要です。
■橋本病やバセドウ病の食事療法と栄養カウンセリング
書籍や栄養カウンセリングでは、
耐容上限量ギリギリではなく、
安全域である“推奨量レベル”のヨウ素摂取をおすすめしています。
甲状腺の状態は人それぞれです。
だからこそ、食事に関するアドバイスも
安心して続けられる量やバランスを大切にしたいと思っています。
当時、自分がどのくらい食事からヨウ素をとっているのかを確かめられるような本が必要だと思い、「過不足なく摂ろうヨウ素」の出版につながりました。
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■完解中のバセドウ病とヨウ素の過剰摂取について - 甲状腺と栄養の情報サイト
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