甲状腺機能低下症と尿路結石や骨粗鬆症のおはなし | 甲状腺と予防栄養学の管理栄養士Acco MUKAWAの「栄養カルテ」

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バセドウ病・橋本病のダイエットと体質改善のための食事療法

先日、ツイッターで日経の尿路結石の記事をリツイートしました。

 

「橋本病・甲状腺機能低下症」の方も尿路結石に注意です。尿路結石のリスクが高いと骨粗鬆症のリスクも高くなります。どちらも注意です。

 

このお話、実は先日の「甲状腺疾患の夏バテ対策」のブログと注意すべきポイントがほぼ同じです。

©Acco MUKAWA 橋本病・甲状腺機能低下症と尿路結石や骨粗鬆症のお話 photo  Jill Wellington,Pixabay

季節外れな画像ですが。イチゴミルクもカルシウムの吸収効率が良い組み合わせです。

 

尿路結石はカルシウムの結晶が腎臓や尿管を塞いでしまう病気です。カルシウムは「リン」や「シュウ酸」とくっついて結石になります。リンは食品添加物に多く入っています。

 

甲状腺を全摘された方、甲状腺機能低下症の方は体内のリン濃度が高くなりやすく、シュウ酸も排泄されにくくなることがあります。また、色々なホルモンバランスの連鎖的な乱れによってカルシウム代謝も乱れやすくなってしまいます。すると、骨からカルシウムが溶出し、リンやシュウ酸と結びつき、尿路結石になったり、骨粗鬆症になりやすくなったりするのです。

 

尿路結石や骨粗鬆症を防ぐにはカルシウムを効率良く摂取する事、水分を摂り、脱水症状に注意することが大切です。そしてシュウ酸やリンを控えましょう。

 

ただし、サプリをとると今度は過剰摂取のリスクがでてきます。まずは食事から、バランスや吸収効率を意識しながら摂取することをおすすめします。

 

 

水分の摂取制限などがある方は医師の指示に従って下さい。

リンを多く必要とする方は医師から指示がありますので指示に従って下さい。

その他、病院から指示のある場合は必ずそれに従って下さい。