微量栄養素ってそんなに重要? | 甲状腺と予防栄養学の管理栄養士Acco MUKAWAの「栄養カルテ」

甲状腺と予防栄養学の管理栄養士Acco MUKAWAの「栄養カルテ」

バセドウ病・橋本病のダイエットと体質改善のための食事療法

最近、どこに行っても栄養や健康のことで話題がもちきりです。「あれを食べよう、これはダメ。あの食材があの症状に効くらしい」等等。

 

みなさま、とっても詳しくてびっくりさせられることがあります。どこで聞いたの~?でも、伝言ゲームになっているからか??矛盾した話をしていることもよくあります。

 

とくに、最近心配しているのは「食べて良い」か「食べちゃだめ」かの判断を求められるとき。もちろん、絶対的に食べない方が良いものもありますが、栄養って、「組み合わせ」や「タイミング」で良い効果を発揮するものも多いんです。だからこそ、栄養学は奥深くて面白い。

 

特に面白いのが微量栄養素。ビタミンやミネラルのことです。その中でも特にミネラルが面白いの。

 

ミネラルのパワーは凄いんです。

©Acco MUKAWA 微量栄養素の重要性

私たちの基礎代謝はおもに甲状腺ホルモンによって調整されていますが、ミネラルはこのホルモンバランスを整えるサポートをしてくれます。

 

ミネラルの必要量は一日にマイクログラム単位のものがほとんどです。1マイクログラムって、1/1000000g。つまり、もう、ぜんぜん見えないくらいの量しか必要ない。でもそれが「基礎代謝」を動かすのです。すごいことですよね。ダイエットするとき、カロリーや脂を減らすなど、わかりやすいものに目を向けがちですが、もちろんそれもとっても大切だけど、実は、微量栄養素に目を向けることも重要。なぜかって、基礎代謝を支配しているから。

 

現代の食生活は加工度の高い食品があふれています。加工度が高いものを食べると微量栄養素の摂取量はいつの間にか減ってしまう。

その反対もありで、加工度の高いものを食べると、特定の微量栄養素の含有量が多いことがあり、いつの間にかとりすぎてしまう。

 

「いつの間にか減ってしまう」「いつの間にかとりすぎてしまう」を繰り返していると、どちらにしても、いつの間にかホルモンバランスが崩れやすくなって基礎代謝は落ちていってしまいます。

 

そんなに加工食品は食べませんよ~と言う方でも、原材料の飼料や肥料の段階で加工度が上がっているので、気づかないうちに微量栄養素の摂取量のバランスは崩れがちなんです。

 

現代人はこんなサイクルにはまりがち。時にはしっかりと体のリセットも必要です。

 

 

 

 

 

 

 


理想の基礎代謝に近づくためにすべき基本的なことがわかります