バセドウ病や橋本病は遺伝的な素因があると発症する確率が上がると言われています。
病気そのものが遺伝するわけではありません。家族に甲状腺疾患の方がいなくても、発症する方も多くいらっしゃいます。
リスクを高める原因として、ヨウ素の過不足、ストレスやウイルス感染、タバコ、妊娠や出産などが挙げられています。
家族に甲状腺疾患の方がいるかいないかは、発症に必ずしも関係ない、というと、「そうなんだ、良かった」と安心してしまいます。
でも、せっかくならそこで終わらせないで、家族に甲状腺疾患の方がいるなら、それをポジティブに捉えて活用してみても良いでしょう。
例えば甲状腺疾患をお持ちの方のお子さまが20代になったら、
健康診断の延長線上で甲状腺疾患の検査を勧めてあげても良いでしょう。
今元気だと、いつか発症するかもしれない病気のことは頭からすっかり抜けてしまいます。心配し過ぎる必要はなくても、予防のために意識することは大切です。
病気は必ずしも典型症状が発見の手掛かりになるとは限りません。
甲状腺疾患も典型症状を自覚するまでには、発症してから何年もかかる場合もあります。
早期発見、早期治療のために、
素因があると分かっている方は
早い段階で検査を受けると良いと思います。
![[バセドウ病と橋本病と遺伝]と検査のすすめ](https://stat.ameba.jp/user_images/20190530/21/basejo/fe/db/j/o0640036014419141934.jpg?caw=800)