江戸時代までは資格さえ満たせば女性皇族も天皇候補になれたし天皇として即位できた | 沙貴 誉 のブログ 『答えは自分の中にある☆薔薇の館でスピリチュアルなお茶会を』

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 皆様こんにちは。沙貴 誉 (さき ほまれ) ですピンク薔薇

 

 

 私は歴史関係のテレビ番組をたまに見るのですが、とても興味深い内容のものがありました。

 

 BS-TBSで毎週土曜日12時から放送される、『関口宏の一番新しい江戸時代』という番組です。

 

 「徳川家光と春日局!時の鐘・紫衣事件・山田長政毒殺」という回から、番組を参考にさせて頂き、私なりにまとめながら書いてみます。

 

 

MAU SAC

 

 

 まず、徳川幕府2代目将軍徳川秀忠と江との間に生まれた娘の和子(まさこ)は、後水尾天皇に入内します。

 

 後水尾天皇と徳川幕府は、「紫衣事件」で関係が悪化します。

 

 元々天皇には高僧に「紫衣着用を許可する」権限がありました。ところが幕府は「禁中並公家諸法度」でこれを規制しました。幕府への申告が必要となったのです。

 

 しかし後水尾天皇は、幕府への通告なしに僧たちに「紫衣の勅許」を与えました。これは、長年の習慣で“勅許”が朝廷の収入の一部だったからだそうです。

 

 もちろん幕府は、これを許しません。“法度違反”として、勅許を取り消しました。

 

 これを「紫衣事件」といいます。

 

 これ以降、後水尾天皇と徳川幕府の関係は悪化しました。

 

 後水尾天皇は抗議のため、「譲位」の意向を度々示しました。

 

 その後も色々とあって、徳川幕府に反発した後水尾天皇は、和子との間に生まれた女一宮に内親王の位を与え、興子(おきこ)内親王を誕生させます。これにより興子内親王が、天皇候補の資格を得ました。

 

 そして後水尾天皇は幕府に告げないまま突然退位し、興子内親王に譲位しました。

 

 こうして興子内親王は、明正(めいしょう)天皇として践祚(せんそ)したのです。

 

 

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 …以上、番組の内容を一部、ごく簡単にまとめてみました。

 

 歴史は諸説あります。

 

 以下は、この番組の中で発言されていた内容を中心に、私の意見を述べてみます。

 

 ここで注目したいのは、この部分です。

 

 

 後水尾天皇は、和子との間に生まれた女一宮に内親王の位を与え、興子(おきこ)内親王を誕生させます。これにより興子内親王が、天皇候補の資格を得ました。

 

 そして後水尾天皇は幕府に告げないまま突然退位し、興子内親王に譲位しました。

 

 こうして興子内親王は、明正(めいしょう)天皇として践祚(せんそ)したのです。

 

 

 これが意味するのは、条件さえ満たせば(おそらく内親王の身位)、女性皇族も天皇候補の資格を得る事が出来た、という事です。

 

 現代では「男系男子は日本の歴史の伝統」との主張もありますが、実際は江戸時代までは女性皇族も天皇候補になり得たのです。

 

 「男系男子」は、明治時代以降の新しいルールに過ぎないという事です。

 

 「日本の歴史の伝統」と言うならば、女性天皇を排除してはいけないという事です。

 

 

手火山家(てびやまや)

 

 

 私個人は、女系天皇も全然OKです。

 

 と言うのも、私は自分のブログにこれまでも何度も書いてきましたが、そもそも日本の場合の「男系男子」という考え方は、古代中国の儒教の影響からだと思うからです。

 

 男性の血筋で王朝が変わる「易姓革命」という思想も、儒教のものです。

 

 日本はいつまで、古代中国の思想に、精神的に支配されないといけないのでしょうか?。

 

 両親から生まれた子供は、男子であれ女子であれ、両親の遺伝を両方受け継いで生まれます。

 

 男子だけが父親の遺伝を受け継ぐわけではありません。

 

 父親が天皇であれば、歴代天皇の遺伝は父親を通じて、息子にも娘にも受け継がれます。

 

 娘が天皇になったとしても、歴代天皇の遺伝は娘を通じて、娘が産んだ男児・女児両方に受け継がれます。

 

 息子も娘も、どちらも間違いなく、歴代天皇の血を受け継ぐのです。

 

 もし、「Y染色体はどうなるんだ」と主張する方がいらっしゃるとしたら、私は逆に、「だったらミトコンドリアを無視する理由はなんだ?」と問いたいです。

 

 そもそも、神武天皇のY染色体が現代も継続されている証拠は、あるのでしょうか?。

 

 そんなにY染色体が大切で、男系男子しか認められないのであれば、少なくとも現代では、皇位継承権を持つ男性皇族は全員DNA鑑定をして、天皇家のDNAを受け継いでいるという証拠を公表し、清廉潔白を世の中に示さねばなりませんね。

 

 しかし、「男系男子派」の中で、「潔白を証明するために、男性皇族に対しては全員DNA検査を義務化しよう。そして公表しよう」と主張する人の意見を、聞いた事がありません。

 

 どうしてでしょうか?。

 

 以前も私は自分のブログで書きましたが、『源氏物語』が禁書にならず長い歴史の中で愛されてきたという事や、イングランドのリチャード3世の遺骨の遺伝子検査の結果の事を思えば、日本だけ2000年以上も神武天皇のY染色体が現代まで続いてきた可能性は極めて低いと思わざるを得ません。

 

 あの、男性機能を失わせた宦官と言う存在がいた中国皇帝の後宮でさえ、後宮の妃嬪が侍医や侍従などの男性と関係を持つ隙はあったのではと想像出来ます。

 

 現代では男系男子・Y染色体を主張したいのであれば、遺伝子検査をセットにしないと意味はありませんし、信用出来ません。

 

 

 書きたい事はまだまだあるのですが、今回はここまでにします。

 

 皇位継承については、また今度機会があったら書いてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 それでは皆様、素敵な一日をお過ごし下さい。

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました虹クローバー

 

 

 

 乙女のトキメキ愛と平和と喜びが皆様と共にありますように乙女のトキメキ

 

 

 

 

参考資料

 

『関口宏の一番新しい江戸時代』

BS-TBS