英国エリザベス女王国葬② | 沙貴 誉 のブログ 『答えは自分の中にある☆薔薇の館でスピリチュアルなお茶会を』

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 皆様こんにちは。沙貴 誉 (さき ほまれ) ですピンク薔薇

 

 

 エリザベス女王の国葬は、多くの方々が「荘厳」「厳粛」「美しい」などの感想を持ったように感じます。

 

 エリザベス女王の国葬については、コードネーム「ロンドン橋作戦」というものがありました。

 

 記事をひとつ紹介します。

 

 

 

読売新聞オンライン 2022年09月09日

 

 

(一部引用)

 

 女王の死去から約10日後の国葬までの行事は政府内で「ロンドン橋作戦」のコードネームで呼ばれ、1960年代から水面下で検討されてきたとされる。英紙ガーディアンによると、王室、首相官邸、軍、警察、地元放送局などの限られた関係者による会議を毎年2~3回の頻度で開き、「海外で死去した場合」や「静養先のスコットランドで死去した場合」など複数のシナリオの手順を確認してきたという。

 

 

 

 引用は以上です。

 

 エリザベス女王の国葬は記事からも分かるように、約60年もの間、作戦として検討され会議も毎年2~3回開催され、十分に準備がなされてきたという事です。

 

 こんなに長い期間、国葬について検討されてきたという事に、率直に驚きました。

 

 単に期間が長い、という事だけではなく、女王ご自身に対し、また死というものに対して、ここまで真剣に向き合ってきたという事が、心に響いたというか印象に残りました。

 

 たとえ検討の期間が長くとも、そこに中身が伴っていなければ、何の意味もありません。

 

 しかし英政府は、エリザベス女王の死去の複数のパターンを考え、毎年手順を確認してきたのです。

 

 だからこそ、あそこまでの綿密な、そして荘厳で感動的な国葬を行う事が出来たのでしょう。

 

 まあ「ロンドン橋作戦」はおそらく、エリザベス女王のみに焦点を当てているわけではなく、背景にはやはり英国国民や英連邦の人々の平和と安寧が根底にあるのでしょう。

 

 女王の死去による混乱は、そのまま英国や連邦の混乱に直結する事になるわけですから。

 

 ところで、ネット記事のコメント欄を読んだ時に、エリザベス女王の国葬について、「宗教色が強すぎる」という感じのコメントをそこそこ見たのですが、エリザベス女王の国葬が宗教色が強くても当たり前なのではと、私は思います。

 

 英国国教会のトップに君臨するのは、英国の君主である女王や国王です。

 

 国教会のトップの葬儀ですから、宗教色が濃くても自然なのでは。

 

 日本の天皇(上皇)陛下の「大喪の礼」の場合は、ウィキペディアによると、日本国憲法が政教分離原則を定めている事で国家の宗教的中立を保つため、特定の宗教による儀式とされない(無宗教)という事です。

 

 ただ、「大喪儀」については、皇室の私的な儀式とされているので、明治天皇以降は皇室祭祀の神道儀礼に則って執り行なわれているそうです。

 

 その国の宗教や憲法、文化や風習などが違えば、国葬の在り方も違ってくるという事ですね。

 

 さて、エリザベス女王の国葬です。

 

 エリザベス女王の直系の子孫は、慣例として全員が軍服を着るそうです。

 

 ですが、児童買春のアンドルー王子と王室離脱したヘンリー王子は、軍服の着用が許されずモーニングで参列しました。

 

 これは、公務を行っている王室メンバーのみ軍服を着用する、とされたからです。

 

 (アンドルー王子は児童買春スキャンダルにより、王族の公務から退いています。)

 

 こうしたけじめをつける英王室はさすがだな、と思いました。

 

 なし崩し的になあなあにならない。

 

 王室だから何でもありとはならない。

 

 律する態度を国民に見せる。

 

 そうでなくては、国民からの理解と支持を得られませんからね。

 

 それにしても、軍服を着用したアン王女、凛としていて素晴らしかったですね。

 

 凛とした女性と言えば、私が思い浮かべるのは高円宮妃殿下久子様ですが、久子様もアン王女も、凛としていて本当に素敵です。

 

 ところで、エリザベス女王の国葬では、女王の棺や棺の上の王冠や花々、カードなどに注目された皆様も多いのではないでしょうか。

 

 あるネット記事を紹介します。

 

 

 

  25ans   2022年09月20日

 

棺の上には、大英帝国王冠、オーブ、王笏とともに、リースが。これまでは白を中心にグリーンをプラスしたものでしたがこの日は、女王を思い起こさせる、色とりどりの華やかなな〔原文ママ〕カラーのアレンジでした。これはチャールズ国王のリクエストにより、ピンク、ゴールド、バーガンディーの色調でまとめられ、ローズマリーやイングリッシュ・オーク、ギンバイカ(ブーケの定番で、女王のブーケに使われた木からカット)など、私邸のお庭のお庭で〔原文ママ〕カットされたものも含まれているそうです。カードには国王のメッセージが。

 

 

 引用は以上です。

 

 チャールズ国王の、エリザベス女王への愛情が伝わる、素敵なエピソードだと思います。

 

 やはり、何をするにも心が伴わないと、意味が無いのではと思います。

 

 素敵なエピソードを、更に紹介します。

 

 国葬を終えたエリザベス女王の棺は、埋葬のためにウィンザー城のセントジョージ礼拝堂へ向かいます。

 

 

 

  25ans   2022年09月20日

 

ウィンザー城に近づくと、なんと、女王の愛馬である、ポニーのエマが! しかも、脚をカーテシーのように動かす仕草を。数か月前にも乗っていらした女王。これは泣かずにいられません。

 

(省略)

 

そして、とどめにはコーギーが。女王とともにバルモラルにいたであろう、愛犬コーギー。エディンバラ公亡き後、アンドリュー王子が女王へ贈られた2匹。SandyとMuickが、ウィンザー城へ連れて来られたようです。しかしそれは最後のお別れを意味します。

 

 

 引用は以上です。

 

 エディンバラ公とは、エリザベス女王の亡き夫フィリップ殿下の事です。

 

 エリザベス女王の愛馬と愛犬たちが、女王と最後のお別れをしました。

 

 愛馬エマのカーテシーの場面は、私は後日のテレビ番組の放送でそのシーンを見ました。

 

 切なくなって、涙が出て来ました。

 

 また、ウィンザー城敷地内のロングウォークでの参列では、集まった人々の数が物凄い人数なんですよ。

 

 圧倒的と言うか圧巻と言うか、多くの人々がエリザベス女王との最後のお別れに、ウィンザー城に集まったのです。

 

 こんなにも女王は、多くの人々から愛されていたのです。

 

 でも、何故、エリザベス女王はこのように人々から愛されていたのでしょうか。

 

 私が思うに、まずエリザベス女王が先に、人々を愛したのではないかと思います。

 

 エリザベス女王は即位する前の王女時代に、

 

 「私の全生涯を、長いか短いかにかかわらず、皆さんのために捧げることを宣言します」

 

 と、誓いの言葉を公言しました。

 

 そしてそれを、死の直前まで守り通しました。

 

 エリザベス女王の生涯は、まさに英国と英連邦に捧げられていた、義務と奉仕の人生だったのです。

 

 これがもし、エリザベス女王が、女王の座を「私の権利よ」と当然のように胡坐をかいているような人物だったら、どうでしょうか。

 

 横暴に振舞い、義務を果たさず権利ばかり主張し、国民を踏みにじって贅沢三昧の生活をし、「女王なんて窮屈だ、自由が欲しい」と不平不満と愚痴ばかり言い、そのくせ王室特権だけは濫用する。ズルも不正も平気。

 

 もしもそのような女王だったら、人々から愛される女王であったでしょうか。

 

 そうとはなりませんよね。

 

 全生涯を、英国と英連邦に捧げた、エリザベス女王。

 

 その根底にあったのは、英国と英連邦への愛なのではないかと思います。

 

 愛が無ければ、全生涯を捧げるなど無理なのではないかと思います。

 

 義務感だけでは苦しいだけだと思います。

 

 エリザベス女王のあのチャーミングなお人柄は、やはり根底に愛があったのではと、私は思います。

 

 エリザベス女王は、まず人々を愛しました。

 

 だからこそ、エリザベス女王は人々から愛されたのです。

 

 

 

 次回へ続きます。

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました虹クローバー

 

 

 

 乙女のトキメキ愛と平和と喜びが皆様と共にありますように乙女のトキメキ

 

 

 

 

参考資料

 

25ans

2022年09月20日

 

FIGARO.jp

2022年09月20日

 

Forbes JAPAN

2022年09月20日

 

VOGUE

2022年09月09日

 

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