皆様こんにちは。沙貴 誉(さき ほまれ)です。
歴史やその他専門用語などについては、調べてから記述していますが、間違いや勘違いなどがありましたら、申し訳ございません。
気になる方や疑問をお持ちの方は、鵜吞みにせずに、ご自身でもお調べ下さいますよう、お願い申し上げます。
歴史は諸説あります。
前回のタロット占いについてのブログでは、大変にお騒がせしました。
私のブログを読んで下さる皆様と、いいねやフォローして下さる皆様のお陰で、とても励まされます。
ありがとうございます。
心よりの感謝を申し上げます。
そして、今回のブログを書き始めているうちに、歴史について調べた時も、参考資料を明記した方が良かったかもしれない、と思うようになりました。
歴史についての自分の記憶に間違いは無いかな?、とか、細かい年代や固有名詞を間違えないように、などで調べていましたが、今回から参考資料を明記する事にしました。
以前に書いた記事までは、調べた資料をメモしてないので、不明のままとさせて頂きます。申し訳ございません。
どうぞお許し下さい。
それでは本題に戻りまして、早速続きを書いていこうと思います。
今回は特に、『沙貴誉説』となっておりますので、ご了承いただけたら幸いです。
女性が差別されてきた歴史があるのは、事実
一言で‟差別”とは言っても、本当の意味での差別なのか、それとも‟区別”をする必要があったのか、個々の事例を分析しないと判断が出来ない場合も多いと思います。
私は何でもかんでも‟差別”と言うのは好まないのですが、実際に歴史として女性が差別されてきたのは事実ではあると思います。
一つ注意しないといけないのは、時代によって差別意識の在り方が変容している可能性がある事です。
例えば、現代では、大相撲の土俵は女人禁制なので、女性は土俵には立てません。
しかし、江戸時代では女相撲の興業が盛んだったようです(*1)し、『日本書紀』には雄略天皇が女官を集めて相撲を取らせたという記述がある(*2)らしいのです。
と言う事は、少なくとも大相撲における土俵の女人禁制は、現代における女性差別と言えるのかもしれません。
そもそも何故大相撲の土俵が女人禁制なのかと言えば、相撲の起源は神事にあるので(*3)、神道の女性への穢れの概念が、土俵への女性差別へと繋がっている、と考えられます。
神道では、死や血を穢れと考えています。
かつては、殺生や流血を連想させる職業の人々なども、穢れていると考えられていた時代がありました。
(仏教での穢れ観念も、差別には影響しています。)
そして女性には、出産や月経などがあります。
そういった生理現象が穢れていると考えられて、「女性=穢れ」、つまり女性差別へと発展したと考えられます。
もしかしたら、医学や科学が現代のようには発達していない、天災や疫病や異常現象が起きた時には神に祈るしか出来ない時代や、呪いや怨霊などといった世界観が世の中を覆っていた時代には、「女性=穢れ」という偏った差別的な思想が流布する余白が、社会にはあったのかもしれません。
しかし、現代では、まさか「女性は出血するから穢れている」と考えるような人は、殆どいないと思います。
それでもやはり、「血は穢れだ。だから、女は穢れている」と、主張する人はいますか?。
でしたら、「切れ痔の男性」もアウトですよね?。
「切れ痔の男性」は穢れている、と言う事になりますね。
だって、出血は出血ですから。
まさか、男性ならばどこから出血してもOKで、女性は身体の構造として必要不可欠なのに出血するのはNO、であるならば、それは完全に女性差別なのでは。
「切れ…(以下略)の力士」は土俵に立たてますか??。
土俵が穢れませんか???。
どうなりますか????。
そこで、です。
天皇のご本務である『宮中祭祀』。
この『宮中祭祀』では、「女性=穢れ」の概念を取り入れているのでしょうか?。
という点が、ひとつの疑問点として、あります。
ウィキペディアによりますと、やはり『宮中祭祀』では「穢れ」を重視していると書かれています。
例えば江戸時代の女性天皇は、月経があるために、祭祀を不安定、不十分な形でしか行えなかったみたいです。
これが全くの間違った情報でしたら、どなたか教えて頂けたら幸いです。
ウィキペディアの情報が正しかったとしたら、神事では伝統を重んじないとならないのは分かりますが、穢れという女性差別を、これ以上続ける事が正しい伝統なのか、そして、女性が人口の半分を占める国民の、安寧を祈る行為に直結する事になるのか、非常に疑問です。
「生命誕生の証である生理現象のある女性」は、穢れていますか?。
そもそも皇祖神の天照大神は女神なのですが、天照大神は穢れていますか?。
人間ならば誰にでも‟血”は体の中にあるはずです。
しかも、人間ならば誰であっても、母親からの妊娠と出産を経て、この世に生まれてきます。
女性差別をする人は、自分の祖母や母親や姉妹や妻や娘も、穢れていると差別するのでしょうか?。
自分だって、母親から生まれてきていますよね。
女性差別をする人が女性本人であるならば、自分自身は穢れていると思っているのでしょうか?。
自分が穢れていると思う人は、自分自身への差別行為だと思います。
穢れ思想は、混乱と悲劇と不幸しか呼び込みません。
ですから、もう、女性を穢れとして差別する事から、卒業しましょう。
偉そうな言い方で申し訳ございませんが、神道や皇室関係者各位には、「穢れ」について、もっと重要視して向き合って頂けたらなと、心から願います。
(もちろん、真剣に向き合っている関係者の皆様も、多くいらっしゃると思います。)
で、次に、忘れてはいけない、儒教です。
儒教の道徳の中には、「妻は夫に従え」(『三従』のうちの一つ)というものがあります(*4)。
これが、女性が天皇になりにくい理由の一つなのでは?、と私は思います。
歴代の女性天皇は、夫が天皇か事実上の皇位の後継者であり、女性天皇はその皇后か正妃で未亡人、もしくは未婚で生涯独身を貫いた女性天皇しか存在していません。
何故、未婚の女性天皇は生涯独身を貫いたのか?。
以前ブログにも書きました、『易姓革命』、つまり女系天皇の出現を阻止するため。
という要素ももちろんあったでしょうが、私の考えとしては、
「え?、そんなの、男系男子の男性皇族と結婚すれば、何の問題もないのでは?。」
と思うので、未婚で女性天皇になった方は、無理に生涯独身を貫く必要はなかったはずです。
では何故、生涯独身を貫いたのか?。
もうズバリ、
『妻は夫に従え』
の影響が非常に強かったのではないか?、と、私は推測します。
(本当に私の推測なので、間違っていたらすみません)
日本では、天皇が一番偉い存在です。
(偉いという言葉に語弊があったらすみません)
未婚の女性天皇が、即位後に結婚をした場合、女性天皇よりも夫の方が、偉い立場になってしまう。女性天皇が夫に従うとなると、夫が権勢を振るってしまう危険性がある。
‟天皇”よりも偉い存在がいたら困る。そのような事はあってはならない。
という考え方が、社会の中にあったのではないでしょうか?。
しかし、『妻は夫に従え』と言う儒教の道徳を、昔はともかく、特にこの現代社会においては、金科玉条の如く従わなければならない理由が、全くもってどこにもありません。
女性であっても、天皇が、秩序として一番上の存在なのです。
女性天皇の夫である皇配陛下(仮)は、皇后陛下のような立ち位置で、女性天皇をお支えすれば、何の問題もないのでは?、と思います。
もし現代で、女性皇族が天皇に即位したとしたら、皇配陛下(仮)は、旧宮家の男系男子ではなくとも、一般の民間人でも問題ないでしょう。
私は、『易姓革命』などという古代中国の思想の呪縛から、日本は早く脱却すべきだと、強く主張したいです。
仏教の穢れや差別については、長くなってしまうので、今回は割愛します。
結論。
日本に存在する、少なくとも『易姓革命』や『儒教の道徳』、『神道の女性への穢れ思想』などは、皇室や国民、日本という国全体に、悪い影響を与えていると思います。
古い時代の、男性社会での「男系天皇(男系男子だけではない、男系女子含む)」については、時代が「男系天皇」を必要としていた部分はあるかもしれません。
歴史として「男系天皇」しか存在してなかった事については、否定すべきではありません。
【補足】
上で、‟歴史として「男系天皇」しか存在してなかった事については、否定すべきではありません。”と書きました。
現在の歴史では、「男系天皇」のみとなっています。
が、今後、研究が進んで、もしも新発見などがあって、「男系天皇」のみではなく、「王朝交代(易姓革命)」や「女系天皇」の存在が歴史的な事実として明確になるような事があれば、事実は事実として受け止める必要があると思います。
「男系天皇」そのものが、原理主義やイデオロギーになってしまうのは、危険だと思います。
私個人は、皇祖神が天照大神という女神なので、最初から女系だと思っているので、「男系天皇」に拘る必要はないと思っています。
他にも、「男系天皇」に拘る必要はないと思う理由はありますが、『皇位継承について本音を書く』に色々と書きましたので(もしくはこれから書く予定)、ここでは割愛します。
しかし、時代はもう令和です。
令和の時代に、女性差別は必要でしょうか?。
令和という時代に合わせた柔軟な考え方も、この先必要になるのではと思います。
次回からは、更に現実的な問題点について、書いてみます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛と平和と喜びが皆様と共にありますように
参考資料
(*1):
朝日新聞DIGITAL2018年04月12日
「女人禁制」そもそもどうして生まれた?宗教的に考えた:聞き手・宮本茂頼
(*2)、(*3):
和じかん.com2021年12月20日
女人禁制と女と穢れの関係
(*4):コトバンク
その他:ウィキペディア
このブログを書いている最中に、安倍元首相が銃弾に倒れ、亡くなられました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
犯人の動機はまだ明確にはなっていませんが、暴力では何も解決しません。
安倍元首相のご家族の心情を思うと、心が痛みます。