【読書】目の見えない人は世界をどう見えているのか【感想文】 | 疑家族製造所〜作品制作記録〜

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オブジェ制作と、3Dモデリングソフト『Blender』を用いて、3Dモデルを作成しています。

読書ってやめられないよね。
お疲れ様です!バライタです!
 

先日購入した2冊の内、1冊を読了しました。

 

↑先日の書籍購入報告ブログ。

 
『目の見えない人は世界をどう見えているのか 伊藤亜紗著』

内容

目が見えない方々にインタビューして、

健常者目線ではなく、障碍者目線でアレコレを

知ることができる書籍です。

障害と言えば、社会や街の仕組みや、
健常者としてどのようにフォローすべきか?等の
議論は書籍やWEB問わず見てきました。
 
しかし、今回は視覚障害を持つ方々がどのように
この世界(社会なんて小さな枠組みではなく)を
生き抜いているのかを知ることができる、
大変貴重で興味深い書籍です。
※世界=人生、みたいな感覚で
この書籍を読んでみました。


この書籍を健常者と視覚障碍者が、

「あの時どう思った?こんな時どうしている?」みたいな

答え合わせをするように読んでいました。

 

たとえば…。

 

P.68 見えない人の色彩感覚

途中失明ではない方はみなさん概念として色を

認識しているそうです。

例えば、赤と言ったらリンゴやポストの赤。

確かに、これなら日常生活を送る分には

問題なさそうですね。

 

しかし、問題が…。

『色と色が混ざると色が変わる(混色)』

これがイメージできないそうです。

目が見えていれば、絵の具を2色以上混ぜると、

色がだんだん変化していき、

これが『混色する』ということがわかります。

 

なるほど…!

私の中にある混色のイメージも、

絵の具の混ざりや半透明フィルムの重なりなど、

目で見た情報が元になっています。

 

P.72 視覚がないから死角がない

これも納得できる非常に面白い解釈です。

如何に自分自身が視覚に囚われているかがわかりました。

 

P.77 「内」と「外」は等価

この項目は私の作品制作の概念に

良い刺激を与えましたよ。

…いや、まだこれといったコンセプトはありませんが。

じっくり、作品表現について考えてみようと思います。

詳しい内容は是非本書をご覧下さい。

 

第2章 感覚

第2章は全ての項目が興味深いです!

是非読んでほしい!!

特におススメなのは、

『P.109 耳で「見る」、目で「聞く」、鼻で「食べる」、口で「嗅ぐ」』

日々の自分の生活を土台にして考えてみると非常に

興味深いですよ。

例えば、「この仕事(勉強)をしているときに耳や鼻で

仕事(勉強)をしようとするとどうなるのか?」とか

考えてみると新鮮な気持ちになります。

置き換えて考えることは非常に難しいですが…。

 

第5章 ユーモア

少し、ドキドキしながら読みました。

私も笑えるようになりたいですね。

 

社会的にではなく、もっとこう、

障害を持つ方々を等身大の存在として

知ることができる書籍は無いかな?

引き続き色々探してみたいと思います。

あと、今回書籍 P.155 でも紹介されていた、

視覚障害を持っている方々と一緒に

美術作品を鑑賞するワークショップにも

参加してみたいと思いました。

 

長くなりましたが、

今日はこのあたりで失礼します。

お疲れ様でした。

 

 

 

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