「ニッカブランデー XO 白」
-NIKKA BRANDY XO WHITE-

原産国 日本
度数 40%
アップル・ブランデー
お薦め度★★★★☆
■大日本果汁株式会社
1934年
サントリーウイスキー「白札」、サントリーウイスキー「赤札」が(熟成年数不足とマーケットの理解不足のため)不評・不発に終わり、鳥井信治朗氏から「日本人の好みに合うウイスキーを」と求められるも、オーセンティックな味と香りにこだわる竹鶴政孝氏は10年の契約期間が満了していたこともあり退社し、念願であった北海道余市町に工場を建設。
(ウイスキーは発売まで数年の熟成期間が必要なので)余市町の特産物であった林檎で「まずはリンゴジュースで食いつなぐ」ことに決め、会社名は、大日本果汁株式会社としました(日果)。
資本金はわずか10万円(山崎蒸留所の1/20)。
会社への出資者は「山崎2大セレブ」の加賀正太郎氏、竹鶴夫婦が住んでいた住まいの大地主の芝川又四朗氏、日本統計学の祖である柳沢保恵伯爵、そして竹鶴政孝氏。
竹鶴政孝氏は専務。
■りんごジュースの不発
ウイスキー事業は何年か先を目標とする気長な事業のため、作ってすぐに売れるジュースを販売することにしました。
余市の(今でも)特産品であるりんごを2交代制で24時間絞り続けたそうです。
どんなりんごでも全量引き取ってもらえるとあって、工場の前にはりんごの山を積んだ馬が並んだそうです。
しかし本物を追い求める竹鶴政孝氏の性格が、ジュースでも災いします。
1本のジュースを作るのに5個のりんごを絞り、高品質な100%果汁りんごジュースにこだわったために、ラムネが5銭の時代に30銭という高額商品に。

人工甘味料の味(イミテーション)に慣れてしまっていた人々には100%果汁ジュースは「すっぱい」と感じ、売れなかったため会社の赤字は膨れ上がっていきます。
そこで、アップルゼリー、アップルソース、アップルケチャップなども生産し販売しますが、これも売れず在庫の山となります。

■1基目のポットスチル(蒸留釜)の到着
1935年
余市の工場にポットスチルが到着し、ウイスキーの貯蔵を開始するとともに
在庫のりんごジュースは、リンゴ・ブランデーやリンゴ・ワインに変えていきました。
ウイスキーよりも熟成年数の短いブランデーと、リンゴ・ワイン(1938年発売)で何とか利益を産もうとしたようです。
サントリーの「赤玉」同様、正確には「ワイン」ではなく、ブランデーを添加した「リキュール」です
現在でもこちらから購入できます
しかし、設立2年目にして、すでに莫大な赤字を抱えていました。
「1、2年で事業を投げ出すものではない。加賀家が協力する限り、私は竹鶴の技術を信じ、どこまでも盛り立てていく」(芝川氏)
経営陣の理解もあり、会社は存続しました。
■ニッカウヰスキー第一号発売
1940年
ついに竹鶴政孝氏の念願であったウイスキーが発売されました。
発売に併せ、大日本果汁株式会社を略して「日果」とし表記もニッカ(NIKKA)とします。

同日発売で、ニッカブランデーも発売されました。

(個人的な憶測ですが)
鳥井信治朗氏と作った「日本人の口には早すぎた味」のウイスキーやリンゴジュースの失敗があり、(当時の)日本人は甘い味と香りを美味しいと感じることを経験上知っていたから保険としてブランデーを発売したのではないでしょうか?
■第二次世界大戦に突入
1941年
太平洋戦争が勃発し、ウイスキー等の贅沢品は製造制限対象となり、余市工場は海軍指定工場となってしまいます。
そのため、発売されたばかりのウイスキーとブランデーは海軍がすべて買い上げることとなります。
※余市では配給の酒がウイスキーやブランデーだったそうです
※第1号ウイスキーとブランデーは売れるものだったのかどうか判らずじまい
しかし、そのおかげで物資が乏しい時代にもかかわらず、大麦やリンゴの配給を受け、のちの財産となる原酒を作り続けることができたそうです。
■発売当時のラベルデザインの復刻
1970年代は海外旅行が解禁され、お酒の面でも洋酒ブームとなりました。
その追い風に乗り、ニッカは業績を伸ばし、様々な洋酒を販売します。
1977年
ニッカ第1号ブランデーのラベルを当時のまま復刻し、リンゴの白い花を表現した白い特製陶器に充分樽熟成されたアップル・ブランデーを入れた現在のニッカブランデー XO 白が発売されました。
(参考)
1977年スーパーニッカのリニューアル
(1995年、2009年にもリニューアル)
1979年竹鶴政孝氏 死去
※ブランデー用語解説のブログはこちら
■香りと味わい
現在は青森県弘前産のりんごを使用しています。
濃い琥珀色に輝く芳醇なブランデーです。
お酒が好きではない、得意ではない、飲み慣れていないという方や、特に女性にお薦めし好評いただいています。
●香り
甘く爽やかなリンゴの香りが、鼻を近づけなくても周りに広がるほどです。
アルコールの臭いはほとんどしません。
●味わい
充分な樽熟成によって、柔らかでスムースな味わい。
香り同様に甘く爽やかなリンゴの味わい。樽熟成によるメイプルシロップのような味わい。
ニッカウイスキーは林檎によって始まりました。
悪戦苦闘した歴史の中で、品質にこだわり続けた竹鶴政孝氏。
リニューアルすることなく、その思いを現代に伝えるラベル、ボトルに入っています。
是非ともお試しください。
ご注文、お待ちしております。

ニッカブランデー XO 白
ニッカ アップルブランデー リタ30年
リタハイボール 350ml缶
●くいものBar
The Twisted Wheel
(ツイステッドホイール)
●店主:ノザワタケシ
〒402-0054
山梨県都留市田原3-2-26
(都留文科大学すぐそば)
富士山駅
(旧富士吉田駅)から30分
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