動物画家および風景画家。ボルドーに生まれたシェノーは、
1849年パリの美術学校に入り、当時動物画家として名を成していたブラカサに学んだ。
しかしブラカサの動物画になじめず、1858年、
羊飼いの簡素な生活に意義を見出し街から、
シャルル・ジャックを慕ってバルビゾンの村に移住する。
ジャックと同様の主題、羊の群れを描いたが、
コローやドービニーの影響も受け、抒情的な羊のいる風景を描いた。
その優雅さゆえに、シェノーは<羊のラファエロ>の異名を取った。
1870年バルビゾンの村に自分の家を持つ。彼はその家を「羊小屋」と名づけ、
羊の群れが見えるように一階の畑に面している部屋をアトリエにしていた。
本作の羊飼いはシコレ(PereChicoree)さんと呼ばれシェニョーが借りた農家や
農場の世話をお願いした人物です。
シェニョーの作品には羊を連れた人物として頻繁に登場します。