夕暮れの羊飼いと羊たち | バルビゾンの風

バルビゾンの風

バルビゾン派(バルビゾンは、École de Barbizon)は、
1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派である。
フランスのバルビゾン村やその周辺に画家が滞在や居住し、
自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いた。1830年派とも呼ばれる。

 

夕暮れの羊飼いと羊たち

板に油彩

サイズ 15.7×21.9cm

動物画家および風景画家。ボルドーに生まれたシェノーは、

1849年パリの美術学校に入り、当時動物画家として名を成していたブラカサに学んだ。


しかしブラカサの動物画になじめず、1858年、

羊飼いの簡素な生活に意義を見出し街から、

シャルル・ジャックを慕ってバルビゾンの村に移住する。

 

ジャックと同様の主題、羊の群れを描いたが、

コローやドービニーの影響も受け、抒情的な羊のいる風景を描いた。

 

その優雅さゆえに、シェノーは<羊のラファエロ>の異名を取った。

1870年バルビゾンの村に自分の家を持つ。彼はその家を「羊小屋」と名づけ、

羊の群れが見えるように一階の畑に面している部屋をアトリエにしていた。

 

本作の羊飼いはシコレ(PereChicoree)さんと呼ばれシェニョーが借りた農家や

農場の世話をお願いした人物です。

シェニョーの作品には羊を連れた人物として頻繁に登場します。
 

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