ベルサイユ 絵日記 #街並みが好きな国
ベルサイユのトイレ事情
今回は、ジャルジェ家とベルサイユ宮殿とご婦人のトイレ事情について裏聖地巡りをしてみました。
1ジャルジェ家のトイレ事情
ジャルジェ家にあってはならないモノ。。。
それは
お部屋に備え付けられているトイレ
腰掛けイスの穴の下には陶器や銀製品でできたツボが設置されてます。
トイレには扉があって個室になります。
さすがジャルジェ家、垂れ流しにしない、衛生概念がしっかりしてますね
だけど…
大騒ぎしてる。
ジャルジェ家の皆さん
使用した覚えはないそうです。
そんなのウチの家具じゃない!!だそうです。
漫画の美形キャラはトイレにいかない!だそうです。
じゃ?だれの?
エライ!アンドレ!
どんな汚れ役を買って出る。
優しいコだよ。
あんたは。
まとめ
ジャルジェ家のトイレは使用されてません。
アンドレの秘密基地か何かてました。
2 ベルサイユ宮殿のトイレ事情
世界一豪華絢爛な宮殿と言われる ベルサイユ宮殿にあるトイレたち。
写真とパンフレットでトイレのバリエーションを確認していきたいと思います。
まずは王様たちのトイレです。
デザインや素材をご覧ください
①プチトレアノン
マリーアントワネットのトイレ
ジャルジェ家と同じタイプね。
木で作られた長椅子の中央に穴があいあって、
その下のツボに用を足します。
部屋に固定されているトイレです。
地味に人気なスポットで順番待ちして写真を撮りました。
②ルイ15世の使用したトイレ
トイレというより家具っぽいのでインテリアにもなりそう。
寝室のトイレより小型なので移動もできるのでは?
便座のところがクッションぽいので長時間座っても辛くないと思うの。
デュバリー夫人の穴あき椅子はすべて金、モロッコ革、ビロードで飾られていたそうです。
豪華絢爛なトイレですね。
ルイ15世のトイレの方が質素で・機能的だと思いました。
③ルイ16世のトイレ
イスと一体化したルイ16世のトイレです。
(英語なんで解説を読み違えてたら訂正しておきます)
ウ〇チしながらお仕事ができるという優れもののイスなの。
下痢気味なルイ14世はこのタイプのイスを愛用していました。
だけど…排泄しながら、会議で偉そうな事を言われてもね〜
絶対王政恐るべし
④常設されたトイレ
デザインは、イス型で 安定して用がたせそう。
持ち運びもでしそうだし機能的よね。
だけど大きな問題が〜
ベルサイユ宮殿の住人4000人に対して、
このトイレの数は274個しかない。
絶対かずがたりない
適当な場所で処置してしまうのもやむなし?か
まとめ
恐ろしい程のトイレ不足な宮殿で
トイレを個人所有していた王様はすごい贅沢してる!って思いました。
ドレスのデザインとトイレ事情
なんていうか・・フープスカートが発達したのは、女性がこっそりトイレいたすためとか
ローブを汚さないためとか
トイレ事情が深く関与していると聞いたことがあります。
麗しい庭園や階段やカーテンの陰に隠れて用を足してしまう強者までいたというのは
本当なのでしょうか?
本当のようです
『サン・シモン候の回想録』
とても優雅で複雑なドレスを着ている女性(18世期)が
トイレに行くのが億劫で、立ったままトイレを行いっていたこと、
使用人が後片付けを行っていたとが記されています。
とはいえ、所かまわずいたしたというこの女性はレアケースです。
身分の高い女性は、賄賂を使用人に渡し、(使用人の)主人の寝室のトイレ椅子を使用させてもらっていました。
特殊な趣向を持っている方以外は、見られたくはない+知られたくなかったのでしょう。
では部屋のトイレを借りられない場合は、どうしたのでしょうか?
持参していったこれを使います
ブールダルー
ソースポットのような優美なデザイン
女性用の携帯オマルです
内容はお持ち帰りが原則です。
臭いを香りで誤魔化そうとしていたようですが、効果はあったのでしょうか?
で、これを
こう使う。
ブーシェの画
能力の出し惜しみをしない絵師ですね
人のいない部屋で、こっそりトイレをいたようです(そう願う)
しかし、なんとまあ大胆な‼
立ったまま・・とは衝撃でしたが、日本でも近代までは立って用を足すのが普通だったのです。
ロープを上げるのにタイトスカートよりフーピスカートのほうが、確かに良さげですね。
スカートが前ではなく横に広がったのも氷解しました。
まとめ
フープスカートは可愛らしいデザイン性だけではない、トイレのしやすさ機能が重視されていることが分かりました。
今回は「立」の事例でしたが、おそらく「座」しても周囲にはバレにくくい構造だった思われます。
秘密機能があったからこそロココ女性の心を深く掴んだのですね。
ファッションの奥の深さを改めて感じました。
ところで、気になるブールタルー内容物は?
不法投棄
ブチ切れた庭師が
「大小〇禁止」の立札
それがエチケット(仏語で立札)の語源になりました。
庭園に臭いをけすためにルイ14世がオレンジを植えさせたんだって。
ベルサイユ庭園名物のオレンジジュース
めちゃ美味しいよ
つけたりし
20世期まで、ベルサイユ宮殿はトイレたりなくて、観光客で大渋滞していました。
21世期になってトイレ設備が充実しました。やっとだよ‼
安心して見学できますよ
次回はパリ市内の聖地巡りをしていきたいです。