息子が日本で言う小学校に上がった。
それに伴って、環境の変化というのが大きい。
デイケアにいた時は基本的に「ほぼ女の子」と言う環境で
息子はおっとりとウフフアハハ、同じようなアジアハーフの子
黒人の子、インドの子、フィリピンの子、中国の子
そのような子供たちに囲まれておっとりと過ごしていた。
私が他のデイケアで働いているということもあり
「先生の言うことちゃんと聞くんや。」
としっかりと言っていたこともあってか、よく褒められる
よく遊んでよく食べる、そんな子供だった。
小学校に上がってから「学校面倒臭い」と言うことが増えた。
そら朝早くから叩き起こされて
環境も違えば勉強も入ってくる。
同じデイケアにいた子は基本的に居ない。
マジで大変だと思う。
入れてしばらくしてから、
息子は「皆が僕のこと、バァって呼ぶんだ。」と言い出した。
「あんたは息子やで、バァじゃない。
誰がいいよんの?あんたはやめてって言うたんか?」
「言うたよ。先生にも言うた。
でも皆先生の言うこと聞かへんねん。」
悲しそうに言う息子。
ただ、この年代というのは物事を少し大きく話すことがある。
「もし次バァって言われたら、もう一回ちゃんと「俺はバァじゃない」って言えるかな?それでもう一回先生にいいな。それがあかんかったら、先生にちょっと話聞いてみるから。」
そして昨日
「僕のこと、やっぱりバァって呼ぶ。
先生は注意した。でもCちゃんもVちゃんも、E君も
「息子はバァだ」って言って。
僕が「エクスキューズミー!やめて!なんて言うたん!」って聞くと
「別にw?何も言うてないしwプwwバァwww」」って言うたん。
皆は僕に親切ではない。」
と肩を落としていた。
夫は「僕はちょっとメール書いてみるわ」と担任の先生に連絡をした。
返ってきたメールには
「息子君は静かながらよくクラスでやっています。
マットタイムでもハッピーにしています。
不親切にしている子、というのは見受けられませんが、
もし彼がそう感じたなら言うように伝えてください。
休憩時間に時々、息子君は1人でいて居場所がないように見えます。
どうしたの?と聞いてみると「歩くのが好きなんだ(He says he is happy walking around)」と答えます。
何度かクラスの子たちに「息子君と遊びたくない?」と聞くと、ほとんどが「あそびたい!」と答え一緒に遊ぼうとするのですが、息子君は1人でいることを選びます。
息子君からの歩み寄りも少し必要かと思います。もしよろしければ家でもう少し話してもらえればと感じます(後略)」
私、この「歩くのが好きなんだ」っていうところ見て泣きそうになった。
私は1人で居たかった。
親の期待がクソだと知っていたし
親は医者の子たちや
高学歴の親の子と遊ばせたかったから。
絶対に親の職業で子供の友達を決めんとこうと
小さい頃から思っていた。
(いやでも親がガチの犯罪者で
刑務所と家の往復やったら考える。)
誰もが「今すぐ全員塵になって消えろ」
「私が泣いているのにお前らいい気なもんやな」
というような、小さな頃の私のような考えはしていない。
「友達100人できるかな」のようなウザいお弁当の歌にあるように
「友達と一緒にウフフアハハ」がこの世の理念であるのだ。
人の数だけ、友達の選び方というのはあるべきなのだ。
ただ、息子はデイケアで「お友達たち」と一緒に子犬のように遊んできた。
頼むから、5歳で初めてXのうと思った
私のように若いうちを過ごさないでほしい。
少しでもお花畑を長く楽しんでほしい。
「山の上にお家を建てるよ、ここはXちゃんのお家ね。
さて、可愛いお部屋を作れるかな?」と、
適当に描いた家にストーリーをつけ足す、という遊びをした。
ある女の子は、女の子2人の絵を描いて「私とママ」と言った。
「めっちゃ上手やん!ダディどこで寝るん?」と聞くと
「ダディは家に帰ってこない、ずっと帰ってこない!」
と、ギッと睨んできて、ワッと泣き出した。
子供の幸せを大人が壊してはいけない。