在宅勤務監視システムの愚 | こちら東日本営業部

こちら東日本営業部

アルファロメオとE30・M3とサッカーとビールとロックが好きなサラリーマンの自画自賛我田引水喜怒哀楽五里霧中罵詈雑言の迷走日記。



在宅勤務監視システムを作った企業があるらしい。





「着席」「退席」ボタンがあり、カメラによるチェックもあるらしい。


こんなの欲しがる管理職がいるならそいつはパソコンが無かった時代の遺物だ。
きちんと働いているのかをチェックするのは管理職の本業だけど、監視ばかりで1日が終わる管理職は無能と呼んで間違いない。


我が部なんてふだんから全員揃ってることなんてない。月に一度の部会ですら急ぎの用があったりしてそろわない。だけどそれで何年もやってるし問題はない。


部下の働きを自分の目で仔細に確認したい管理職は今の時代に置いてきぼりにされる。90年代末期、パソコンがオフィスに導入され、メールのやりとりが急激増えた頃、パソコンを使えないロートル管理職は一層された。
笑い話のようだが、スクロールするためにマウスを持ち上げるような人々。目の前の部下に直接叱咤激励することが指導であり管理監督だと勘違いしている人々。


それで成果が出てばいいが、そうでないことの方が多い。彼の目には黙々と働く部下の姿しか見えていないだろうが、その部下たちはメールで「やってられないよな」「パソコン教室通ったら」くらいは書き込んでいる。


管理職は管理する人ではない。同じ方向を向いてリードしたり背中を押すのが仕事なのだ。そこのところを間違えてる古い体質の会社が、まだ存在しているのだろう。だからこんなシステムが世に出てくる。


我が部の在宅勤務ルールは、業務開始時に「今日やること」と終了時に「どこまでできたか」をチャットで報告するというもの。わずか2行程度の短いものだが、今まで散発的な報告だったり、メンバーから課長に報告して終わりだったものが、全員の目に触れるようになり、逆に一人一人の一日がよくわかる。それくらいで十分だと思う。