[ウイスキーの作り方81]ウイスキーの分類9
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今日ご紹介するのは「キャンベルタウン」のウイスキー
キンタイア半島にある小さな港町です
1900年代初頭はウイスキー産業、漁業、造船業などで栄えていました
日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝さんもウイスキー留学に訪れた場所の一つです
かつてキャンベルタウンにあったヘーゼルバーン蒸溜所で勉強していました
そしてこの街で竹鶴さんを生涯にわたって支え続けるリタさんとも出逢います
リタさんの支えがあったからこそ現在の日本のウイスキーがあると言っても過言ではありません
そう思うとジャパニーズウイスキーにとっても大切な場所ですね
現在は3ヶ所しか蒸溜所がありませんが昔はその街一つに30以上もある一大産地でした
所が多かったのはウイスキーに必要な良質な水と原料の大麦や石炭に恵まれた地域、大きな港があるのでグラスゴーやイングランドなど海外への輸出がしやすかったことなどが理由です
そして衰退してしまった理由は世界恐慌やアメリカの禁酒法の影響が大きいです
以前読んだ土屋守さんの本にはアメリカ禁酒法時代の影響が大きかったと書かれています
アメリカの禁酒法時代には質の悪い密造ウイスキーが多く出回っていました
質が悪いのは作っている人たちも分かっているので、自分の名前を出さずに「キャンベルタウン」と書いていたそうです
その結果、禁酒法時代が終わった後も汚名を着させられたキャンベルタウンのウイスキーは見向きもされたなったそうです
アメリカが主な輸出国だっただけに大きな影響を受けます
その結果キャンベルタウンの蒸溜所は閉鎖が続いていきました
現在ある蒸溜所は3ヶ所
・老舗のスプリングバンク蒸溜所
キャンベルタウンのウイスキーといえばスプリングバンクですね
スプリングバンクの他にロングロウ、ヘーゼルバーンという銘柄が作られており、蒸留の仕方やピートの使い方が違ってきます
・グレンガイル蒸溜所
1925年に閉鎖してしまいましたが2004年にスプリングバンク蒸溜所によってその建物が買収されスプリングバンクの第二蒸溜所として稼働しています
場所は隣接しているのですぐに行けます
モルトも同じものを使っていますが、ポットスチルの形が全く違うので新しい味わいに仕上がっています
ここの蒸溜所で作られたウイスキーは「キルケラン」という名前で販売されています
これはグレンガイル蒸溜所の復活前すでにグレンスコシア蒸溜所が商標をとっているからだそうです
キャンベルタウンの蒸溜所ではかつてあった蒸溜所の名前を付けてボトリングすることが多いようです
スプリングバンク蒸溜所のヘーゼルバーンもその一つですね
ちなみにキルケランは蒸溜所の名前ではなく地元の教会の名前から来ています
・グレンスコシア蒸留所
スプリングバンク蒸溜所とともにキャンベルタウンモルトとして生き残ってき値薄キーです
ただこの蒸溜所はオーナーが変わることが多く生産が安定しませんでした
現在はロッホローモンド社が所有しており生産が安定してきました
キャンベルタウンモルトらしく塩辛さが感じられる蒸溜所です
キャンベルタウンのウイスキーの特徴としては塩辛さというのがあります
半島の港町ですので潮風が貯蔵庫にも入りその味わいが加わるようです
アイラ島のウイスキーとスペイサイドのウイスキーの中間的な味わいだと言われています
現在なかなか手に入りにくいウイスキーが多いですが見かけた時はぜひお楽しみ下さいね
それでは今晩も良いお酒を
今日も18:00より和服姿でお待ちしております
Bar彩月庵
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