[1日1カクテル209杯目]ボストンフリップBoston flip | 大宮 Bar彩月庵~Barの彩時記~

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[1日1カクテル209杯目]
昨日のボザムカレッサーに引き続き卵を使ったカクテルです。


〜ボストンフリップBoston flip〜
⚫️スタンダードレシピ
・ウイスキー30ml
・マデイラワイン30ml
・卵黄(全卵)1個分
・砂糖1tsp
・ナツメグ
→充分にシェークしナツメグをかける

あまり見かけない「マデイラワイン」を使ったカクテル。
昨日のボザムカレッサーと同じくナイトキャップ向けのカクテルです。


カクテル名の「フリップ(flip)」とはカクテルのスタイルです。
〜フィズ、〜スリング、〜クーラーなどと同じですね。

ですので、ボストンフリップ以外にもポートフリップ、ブランデーフリップ、マデイラフリップなど色々とあります。

flipは和訳すると「〜を弾く」「(ぽいと、ヒョイと)投げ入れる」という意味があります。


カクテルのフリップは元々ホットカクテルでした。

海外のサイトを見てみると初めて「フリップ(flip)」の名前が出てくるのは1695年のこと。

当時はビールにラム、砂糖を混ぜたところに赤く熱した鉄球を入れて熱したのが、はじまりだと言われています。
そのあと別の容器に何度も移し滑らかにして飲むこともありました。
今で言うエアレーションですね。

入れた時に沸騰しお酒が弾いたことからフリップと名前が付いた説や別の容器に移すことから名付けられたなどの説があります。


このカクテルは段々と卵を加えられるようになったり、砂糖の量が増えたり、お酒も色々と変えたり、コールドスタイルになったりして、今の形になりました。

カクテルとして系統立てて解説されたのは1862年に発行されたジェリートーマスさんの「how to mix drinks」だそうです。
ここにはコールドラムフリップやコールドジンフリップ、ホットブランデーフリップなど色々と掲載されています。

ぜひ色々とお楽しみ下さい。
それでは今晩も良いお酒を。
日曜日は、定休日となっております。
また明日からよろしくお願いします。