[1日1カクテル64杯目] イスラデピノス | 大宮 Bar彩月庵~Barの彩時記~

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[1日1カクテル64杯目]

~イスラデピノス~

●スタンダードレシピ

・ラム 45ml

・グレープフルーツジュース 45ml

・グレナデンシロップ 1tsp

・砂糖 1tsp

 

イスラデピノス(Isla de pinos)。

作者は、はっきりと分かっていません。

スペイン語ですが名前を直訳すると「パイナップルが茂る島」。

英語ならisle of  pine

 

と、よくカクテルブックやサイトには書いてあります。

 

ですが、パイナップルが茂る島のわりに、パイナップルジュースが使われていない。

なんだか不思議ですね。

 

そこで調べてみると「pine」はパイナップルよりも松と訳すほうが一般的。

なので、「松の茂る島」と訳すのが正しい。と書いてあるサイトもありました。

 

これで、パイナップルを使わない理由がわかってきました。

では、なぜグレープフルーツなのか?

 

「isla de pinos」と検索をするとある島が出てきます。

 

キューバの首都ハバナから南の海を進むと「青年の島 (フベントゥド島 isla de la juventud」。

この島、今は名前が違いますが、1978年まではisla de pinos と呼ばれていたそうです。

 

島の大半が松で覆われている島。

日本語なら松島といったところでしょうか?

 

この島の産業は林業と農業で成り立っています。

林業は松を使います。

農業はグレープフルーツがメインになっているそうです。

 

ですので、このイスラデピノスというカクテルの語源はこの青年の島「ピノス島」で間違いがないと思います。

 

ちなみに、ラムの有名メーカー「ハバナクラブ」社のサイトにもイスラデピノスが紹介されており、ピノス島が語源だと紹介されています。

 

どなたが、作ったカクテルかはわかりませんが、よく考えられているカクテルだなぁと思います。


ちなみに、海外ではグレナデンシロップではなくスイートベルモットを使うことが多いようです。


アルコール度数もそれほど高くなく、グレープフルーツが効いたさっぱりとしたカクテルです。


それでは、皆様今晩も良いお酒をお楽しみください。

 

本日日曜日は定休日となっております。

 

Bar彩月庵

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