皆様こんばんは
或いはおはようございます
ONE PIECE
今や知らない人はいないぐらい
名前の通ったアニメですよね
「ナミ」というキャラクターに
小さい頃、恋をしました
理系の友人にこの話をすると
「二次元へは理論的には微分すると行けるよ。
体をちょっとだけこっちに残しておかないと、
積分で帰ってこられなくなるから注意してね。」
とのこと
高卒の私には正しいかは分からないが
微分すればあの頃恋をしたナミに
会いに行けるそうな
せっかく向こうで会えるなら
どの部位をこっちに残そうか
非常に悩む カズアキです
wLの洋酒辞典3ページ目です
世界の酒を3つに分類したうちの「混成酒」の話をしまーす
比較的短めです!!(ウソ)
ではスタート
wLの洋酒辞典
Page 3「世界の酒の大分類~混成酒 編~」
世界の酒を大きく3つに分類した
・醸造酒
・蒸留酒
・混成酒
のうちの「混成酒」についてですが
簡単な話、既存の酒に何か成分を混ぜたものを混成酒といいます
「何か」ってのは、ハーブやらフルーツやら糖分やら香料やら、、、
何でもいいので、とにかく混ぜて成る酒=混成酒です
一番身近なのはリキュールですかね
既存の酒に桃のフレーバーや味を加えて、めちゃくちゃ甘くすると、ピーチリキュールの完成!
みたいな
酒と何かを二種以上混ぜたものが混成酒です
だからカクテルも混成酒
ただね、醸造酒や蒸留酒みたいに、ガッチリと定められるわけではなく、各国やその国の所属するグループ(例えばEU)ごとに酒税法における混成酒の定義は変わってきます
そこがちょっとややこしいところかな
その辺をちょっと詳しくみていきましょう
混成酒(リキュール等)の定義
特にリキュールとよばれるのは、混成酒の中でも蒸留酒をベースにつくられたもののことを指す場合が多いです
一般的には醸造酒をベースにした混成酒、例えばワインベースの「ベルモット」や「サングリア」なんかはリキュールに分類せずに、そのままワインの括りで説明されがちですね
さっきも言いましたが、リキュールというのは国によって定義が様々で、EUではリキュールと呼べないが日本の酒税法ではリキュールに分類される!なんてことは多々あり、境界線がけっこうあいまい
では日本とEUとアメリカ、それぞれにおけるリキュールの定義とは!?
日本においてのリキュールとは
日本においてのリキュールは
酒類と糖類、その他の物品(酒類を含む)を原料とした酒類で、エキス分が2%以上のもの
ただし、
清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ類、発泡酒、粉末酒は除く
とされています
ややこしいね
何でこんな分かりにくい言い方をするのかな?
とか思いますが、大事なのは四角で囲った一文なので、そこだけ理解してくださればOKです
(ウイスキーやブランデーなんかは、カラメル添加が認められているので体感的には混成酒ぽいのですが、特別にリキュールからは除外する 的なことを言っています)
これはビールだから醸造酒〜
これはウイスキーだから蒸留酒〜
これも、あれも蒸留酒だね〜
あれ、これは?
色々混ぜてるし、
醸造酒にも蒸留酒にも当てはまらないね
だったら混成酒(リキュール)だ!
ってな感じで消去法型です
酒と糖類とその他でつくった混成酒
以上をクリアしていればリキュールと呼べるので、醸造酒をベースにしていてもリキュールに分類できるのが日本の混成酒の定義
EUにおいてのリキュールとは
EUにおけるリキュールの定義はシンプルで
1リットルあたり100g以上の糖分を含む蒸留酒(もしくは蒸留酒に香味成分を加えたもの)
です
非常に分かりやすい糖分の含有量重視型
さらに、1リットルあたり250gの糖分を含むものは名前の頭に「クレーム・ド(creme de)」とつけることができます
たくさん糖分を使って、贅沢につくってますよ〜
っちゅう高級品としての証みたいなもんです
ただしカシスの場合は1リットルあたり400g以上の糖分が含まれている必要があります
↑
ややこしいのはここだけ
因みに「クレーム・ド」はフランス語で「(クリームのように)濃厚な」って意味があるみたいです
EUのなかでもフランスでは
草根木皮、果実、果皮、花、穀物などの副材料をアルコールのなかに煎じるか浸漬した酒、もしくはその酒を蒸留した酒、またはそれらを調合した酒
とされていて、副材料の限定と製法についても細かく規定されます
超絶頭のかたい血液型A型型
アメリカにおいてのリキュールとは
アメリカでは
アルコール、ブランデー、ジン、その他のスピリッツに果実、花、生薬、ジュース、あるいは天然フレーバーなどの副材料を使ってつくった糖分2.5%以上のアルコール飲料
とされています
さらに、国内産のものを「コーディアル(cordial)」
そんでもって、製造時に天然フレーバーではなく合成フレーバーを使用したものは「アーティフィシャル(artificail)」と記すことが定められています
言うならば、国産オーガニックへの拘り強め型かな
こんな感じでリキュールの定義って色々あって、種類もたくさんあるんです
大体は「薬草・香草系(ハーブ系)」「果実系(フルーツ系)」「ナッツ・種子・核系」「その他の特殊系」のよっつに分類するのが一般的ですが、そのよっつの中でも無限に広がっていくのがリキュール
ただやっぱりどれをとっても酒と糖分と何かを混ぜた混成酒ってのが共通しています
では歴史をみていきます
混成酒の歴史
(画像はネット上のものをお借りしています🙇♂️)
紀元前4世紀頃に、古代ギリシャの医者で「医学の父」ともよばれたヒポクラテスがワインに薬草を溶かしてつくった薬(薬酒)が混成酒の起源とされています
日本でも平安時代あたりから「屠蘇(とそ・漢方薬を日本酒に浸した薬酒)」や「菊酒(きくざけ・菊の花を日本酒に浸した薬酒)」が飲まれていたとされています
↑
3世紀頃の中国由来
昔から世界各地で醸造酒に何やら混ぜて(漬け込んで)薬として酒を飲む風習があったんですな
そして、時代が進み錬金術師達により蒸留酒が生み出されるのと同時に、その蒸留酒ベースの混成酒がつくられるようになったのです
リキュールの誕生と語源
リキュールという言葉が誕生し、商品としてなったのは13世紀頃
医者 兼 錬金術師のアルノー・ド・ヴィルヌーブが蒸留酒(たぶんブランデー)にレモン、バラ、オレンジの花、スパイス等の成分を抽出したものを加えて薬酒としてつくったのが始まりとされています
因みに語源はラテン語で「溶け込ませた液体」という意味の「リケファケレ(liquefacere)」が訛ってリキュールになったんだとか
※同じラテン語で「液体」を意味する「リクォール(liquor)」説も
14世紀になって、錬金術を学んだキリスト教の修道士たちが近隣の野山で集めた薬草や香草を使ってエリクサーとしてのリキュールつくりに励みました
それらは「モンクス(修道士の)・リキュール」と呼ばれ、その流れでシャルトリューズやベネディクティンという今や有名な銘酒もうみ出され、現代に伝わります
リキュールの嗜好品化
15・16世紀にはいって、こうしたリキュールはイタリアやフランスの上流階級へと広まっていきます
その背景はコロンブスをはじめとするヨーロッパの冒険家たちが、新しい大陸の発見を求めて世界中を旅した大航海時代と重なり、
アジアやアメリカ、アフリカなど世界各地から様々な香辛料、木の実、果実がヨーロッパに渡り、これらを材料にしたリキュール開発に繋がったそうな
1575年にはオランダのアムステルダムでボルス家が世界最古のリキュール製造会社ボルス社をつくり、
1695年に創業したオランダのデ・カイパー社はビターオレンジの果皮を使った「キュラソー」というオレンジリキュールを売り出したり
と、薬草や香草ではなくフルーツを主体にしたリキュールの登場でさらにバリエーション豊かな嗜好品へと姿を変えていきました
さらに、1920年代に禁酒法が施行されたアメリカでは、ジュースに酒を混ぜて隠れて酒が飲めるカクテルという飲み方がうまれます
パッと見では酒を飲んでいるようには見えないそれは、飲酒を禁じられたアメリカで大流行
そうしてアメリカを追われたバーテンダー達と共にカクテルがヨーロッパへ渡り、世界中に広まり、それと同時に様々なリキュールが大衆化したのでした
最後にひとこと
はい、ようやくです
ようやく、長いのにしなければならない「酒とは」の話三部作が終わりました
本当は日本へのリキュールの伝わり方とか、その辺の歴史的背景とか、もうちょっと書かないといけない事はあるのですが、、、
もう終わります
次のページからは酒の中でもジンやら、ウイスキーやら、ブランデーやら、それぞれのジャンルや銘柄の話をしていきたいと思います
そしたら、混成酒について軽くまとめておきます
混成酒とは、蒸留酒をベースとしたものをさすことが一般的
9割の混成酒はリキュールと呼ばれている
それぞれの国や地域でリキュールの定義は変わる
日本においてのリキュールは、酒と糖とその他を混ぜた酒類で、エキス分が2%以上のものをいう
混成酒(リキュール)も、元々は薬としてうまれた
カクテルも混成酒のうちのひとつ
以上!
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました
次回はウォッカの話でもしようかな
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