7月のサービスボトル | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

BAR white L(ホワイトエル)のブログ

天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

久々に城ホールライブへ。



何と「長渕剛」。
勿論、初・長渕です。



どうやら引退するらしい、最後のライブツアーらしい。なーんてデマに踊らされ、そんなら一度行ってみるか!的なノリで抽選応募したところ、志の低さがバレたのかアリーナ最後尾と言う最悪の席が当選しました。

でも、楽しかった。
東京修行時代、心が折れそうな時、よくよく「しゃぼん玉」を聴いた事を思い出した。

ノッペリとした都会の空に今日もしゃぼん玉を打ち上げる、鈴木です。


7月のサービスボトルを御紹介‼︎



来月はウイスキーを。
それも30年熟成のブレンデッドグレーンウイスキーと、シェリー樽の極みを味わえるシングルモルトウイスキーの二本立て‼︎
しかも、超特価でお届け致します!

先ずは「30年」から...



ブティックウイスキー・バフェット
ブレンデッドグレーン30年
¥1900/shot

日本限定150本!
かのブティックウイスキーが手掛けしブレンデッドグレーンウイスキーの30年物‼︎
いや、「30年」ですよ⁉︎
この値段、奇跡じゃないですか⁇
30年以上熟成されたスコットランドのグレーンウイスキー(大麦麦芽以外の穀類を原料とするウイスキー。日本では「知多」等)をブレンドして造られた逸品。
販売元はイギリスのボトラーズブランド「ブティックウイスキー」。

ウイスキー業界には蒸溜所が自ら販売する「オフィシャル物」と、蒸溜所と関係の深い業者が原酒を樽買いして追加熟成等を施し自社オリジナルラベルで販売される「ボトラー物」が有ります。

現在数多くのボトラーから無数のウイスキーがリリースされますが、中でも近年評価の高いボトラーズブランドが『ブティックウイスキー』です。

箱やボトルには「ブティックウイスキーカンパニー」と記されていますが、社名では無く企画名。
販売元は「アトムブランズ社」。アトムブランズ社が展開する『ブティックウイスキーカンパニー』シリーズのウイスキー、って事。

同社は1985年ロンドン南東部ロイヤル・タンブリッジウェルズに創業されたウイスキーショップ「マスターオブモルト」のクリエイターであるアトムブランズ氏立ち上げた独立瓶詰業社(ボトラー)。
ブティックウイスキーの他に「ダークネス」や「キャラクターオブアイラ」等のシリーズを展開します。

この一本は中でも珍しいブレンデッドグレーンウイスキー。
つまりグレーンウイスキーのみをブレンドした物です。
一般的に強い個性を持つモルトウイスキー(大麦麦芽のみを原料としたウイスキー)に対しグレーンウイスキーは甘く優しい味わいと言われます。
バランタインやジョニーウォーカー、シーバスリーガルの様なブレンデッドスコッチウイスキーはこの両者をブレンドし造られます。

単一蒸溜所のモルトウイスキーの事を「シングルモルト」、同じく単一蒸溜所のグレーンウイスキーを「シングルグレーン」と呼びますが、シングルモルトウイスキーは空前のブームながらグレーンウイスキーはほぼブレンド会社に供給される為あまり目にしませんね。
日本ではサントリーの「知多」、キリンの「富士」がシングルグレーンウイスキーです。

この一本はそんなグレーンウイスキーのみをブレンドした超絶マニアックなブレンデッドグレーンウイスキー。
しかも30年熟成‼︎
浅い熟成でも充分な甘味とマイルドなテイストを持つグレーン原酒を「30年」熟成させたらば⁇

そりゃもう、スイート爆弾ですよ。
とびきりのハチミツと濃厚なバターに僅かにオレンジピールを添えた極上の味わい。最後は心地良い樽の苦味が余韻に広がる芸術的なブレンド。
極上のバタースコッチを彷彿する、ウイスキーのある種の頂点です。
御堪能あれ‼︎


お次は極上のシェリー樽シングルモルトウイスキー...



グレンアラヒー18年(旧ボトル)
¥2800/shot

遂に発売されたグレンアラヒーの18年‼︎
今まで限定品として長熟物がリリースされる事はありましたが、やっとこさレギュラー商品に組み込まれた。とは言えそこそこ入手困難ですが...。
しかも中々のお値段。
だが保証します。
この値に見合う真っ当で素晴らしいシェリー樽熟成シングルモルトウイスキーであると!
しかもラベル変更前のロットを解放しますよ‼︎

1967年スコットランド・スペイサイド地方で創業されたシングルモルトウイスキー蒸溜所「グレンアラヒー」は、ゲール語で「岩の谷」を意味する。 
アイル・オブ・ジュラやタリバーディンを手掛けたウィリアム・デルメ・エヴァンスが最後に設計した蒸溜所で、4基の単式蒸留器を用い主にブレンデッドウイスキー向けに原酒を生産していました。
1989年にはペルノ・リカール傘下となり、やはりブレンド原酒に特化した蒸留所として稼働を続けた。
そして2017年、ベンリアックカンパニー創立者であるビリーウォーカーが買収。以降、シングルモルトウイスキーとしてのリリースが始まりました。

とまぁ、webや酒屋さんから得られるのは大概こんな情報。

『文字』って味気ない。
全ての情報をのっぺり並列化されると、大切な物が見えない。

創業年?ポットスチルの数?ブレンデッドウイスキー原酒に特化?
そんな事どうでも良くは無いけど、どーでも良い。

重要なのは、この蒸溜所を指揮するのが「ビリーウォーカー」だと言う事‼︎

トバモリー・ブナハーブン・ディーンストーン等の名門蒸留所を運営するバーンスチュアート社でプロダクションディレクターを務め、2004年以降はベンリアックとグレンドロナック蒸留所の責任者として舵取りを行ったシングルモルト界の天才プロデューサー、ビリーウォーカー。
彼が携わる銘柄は、例外無く伝統と良心を重んじた本物。
世界中のウイスキー愛飲家にとって、神様の様な存在なのです。
2016年にベンリアック・グレンドロナックを米ブラウンホーマン社(ジャックダニエル等を保有)に売却し再びフリーの身に戻った。
これは我々バーテンダーにとって悲しいニュースでした。個人的には今後のグレンドロナックが心配...。

しかし安心ござれ!

引退も噂されたビリーウォーカー氏ですが、未だ情熱は健在。
2017年グレンアラヒーを買い取り、バーンスチュアート社時代の盟友と共に再びシングルモルトウイスキーを造り始めました。

グレンアラヒーは多くの熟成原酒と多種の素晴らしい樽を保有しており、現在は買収前の原酒を組み合わせた物がリリースされています。
それでもワールドウイスキーアワードでベストシングルモルトを受賞する等、既にお墨付きの蒸溜所。

『スコットランド人所有による、スコットランドに根ざした真の独立系スコッチウイスキー会社として、卓越したウイスキーをお手頃なプレミア価格で市場に提供する』

を心情に、今後も素晴らしいシングルモルトを適正価格で我々に届け続けてくれると信じております。

そんな、当店でもとっくに贔屓しまくっているグレンアラヒー。遂に18年熟成商品がリリースされました(ホンマは少し前からあったんやけど)。
個人的にウイスキーは18年以上から「長熟」の域に入る。それはメーカーと消費者の暗黙のルールで、その年数以上の物はリッチで複雑で調和に富んだテイストでなければならない、なる縛りが有ると思うのです。

そしてただでさえシェリー樽由来のリッチな甘味に満ちたグレンアラヒーの更なる高みを意味するこの「グレンアラヒー18年」は...

ペドロヒメネス樽、オロロソシェリー樽、新樽で18年以上熟成された原酒を見事にヴァッティング。1970年代迄の原酒を保有するグレンアラヒー蒸溜所ですから、ビリーウォーカーの表現力で多彩なウイスキーが生まれるのは当然。

シナモン・ハチミツ・バニラ・カカオ・レーズン・バタークリーム・ダークチョコレートが次々と現れ、やがて融け合う快感。
ウイスキーという名の至高のデザート、お楽しみ下さい‼︎