ガツンと刺激のある一杯「ハンキーパンキー」 | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

皆様こんばんは
或いはおはようございます



「シクシク」と泣きます
「ハハハハ」と笑います
4×9=36   8×8=64
足すと100
人生を100とすると
悲しいことは36
嬉しいことは64
嬉しいことは倍近くある
人生どんなに号泣(5×9=45)
しても半分以下
久々人の言葉に感動した
九九は意外と八の段が苦手   カズアキです



めちゃくちゃ良いこと言うやん!!!
って思ったので、はじまりの挨拶にしてみました

人生笑ったもん勝ち

笑う為に人は泣く
次に高く跳ぶための助走だと、辛い時はそう思うように

明日からそうしよ



さて、では今月のクラシックカクテルの話を
甘く、ほろ苦い パンチの効いた一杯

「ハンキー・パンキー」

レシピは
・ジン 45ml
・スイートベルモット 45ml
・フェルネットブランカ 1tsp
以上をステアするショートカクテル



20世紀はじめの頃、ロンドンのホテルサヴォイのアメリカンバーで23年間チーフを務めた女性バーテンダー「エイダ・コールマン」
このカクテルの話をする上で欠かせない人物


彼女はサヴォイホテルの知名度向上にかなり貢献し、バーテンダーの社会的地位を大きくアップさせた超一流の女性バーテンダー
(当時は女性のホテルBARマンを "BARメイド" と呼んだそう)

枠にはまらないカクテルアイディアと、お客様に寄り添う彼女の接客スタイルに魅了された人は数多く、常連の中にはチャーリー・チャップリンやチャールズ皇太子など、錚々たる面々が揃っていました





喜劇役者のチャールズ・ホートリーもそのひとり


ある日、ホートリーはいつものようにバーカウンターに座り、こうオーダーしたそう

「コリー、疲れているから何かパンチの効いたカクテルを一杯作ってくれないか。」

そこでコリーが新作のカクテルを提供すると彼はそれを一気に飲み干しこう言います

「おお、なんと!これが本当のハンキーパンキーだよ!!」


そうしてコリー考案の新作カクテルが「ハンキー・パンキー」と名付けられました




現在ではハンキーパンキーとは「誤魔化し」「詐欺」「ペテン」の意味として使われ、その語源は「ホーカス・ポーカス Hocus-Pocus(まやかし)」からきているとされていますが、
しかし当時のイギリスでは「魔術」「魔法」などの意味として使われていたそうで

疲れきった身体を癒してくれる「魔法のようなカクテル」としてホートリーは絶賛したのではといわれています



その後もこのカクテルはサヴォイホテルで作られ、多くの人に飲まれ続け、定番カクテルとなり現在でも世界中で愛されるようになりました



しっかりとしたアルコール感と、スイートベルモットの甘さ、その裏にほんのり香るフェルネットブランカの苦み

まさにパンチと疲れを癒す甘みのバランス超越クラシックカクテルをぜひ