11月のサービスボトルは3本立て! | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

通常営業に復帰し一週間。
特にリハビリの必要も無く頭と身体が動く事が嬉しい。己が何者なのか、改めて思い出した。
この仕事が好きで、ここが居場所で、これが生き甲斐。
バーテンダー、鈴木です。



11月のサービスボトルを御紹介致します。

2021年11月12日でBAR white Lは14周年!
ホンマに未曾有の一年でした。
まだまだ不透明な世の中ですが、ブレず止まらず邁進致しますので、これからも宜しくお願いします。

そんな訳で毎年11月のサービスボトルは感謝の気持ちを込めて3本立て。

特に2本は超希少なウイスキーを、限界ギリギリのお値打ち価格にてお届け‼︎

先ずは熟成40年のブレンデッドモルト

ティモラスビースティ40年
¥4000/shot

ダグラスレイン社からリリースされたハイランドモルトのブレンデッドモルトウイスキー。

製法やメーカーの歴史うんぬん以前に、先ず特筆すべきはこのスコッチウイスキーが『40年熟成』だと言う事。

ウイスキーの世界では総じて30年が最高熟成とされています。勿論樽に詰め続ければ単純に熟成年数は上がるのですが、イコール「美味しくなる」ではありません。大多数の原酒は20年前後からパワーを失い、樽香ばかりの単調な味わいになってしまう。
しかし極稀に30年を超えて更に深みを増す奇跡のウイスキーが存在します。
本当に、極稀に。

当店では過去2度だけ、40年オーバーのウイスキーを取り扱いました。
1度目は14年前にグレンリベットの42年物を。ウイスキーブーム以前のあの当時はレアなお酒も多く出回っていたし、何より現在の数分の一の価格で手に入った。

次は昨年の3月にカナディアンクラブの41年を仕入れました。中々のお値段でしたが、ネットで発見し迷わず即購入。存在自体が奇跡の一本。欲を言えばスコッチが良かったけど、この熟成年数を取り扱うのはこれが最後かもと思ったもんです。

そして今回。
あのダグラスレインの、あのティモラスビースティの、40年!
しかも54.7%のカスクストレングス‼︎
ある酒屋さんで発見し、また迷わず購入。
出会ってしまったんだもの。
これ買わなきゃバーテンダーとして何かを失う。

今回ワンショット¥4000で御提案致します。
この価格でも超特価だと御理解下さい。

長くなり過ぎたのでティモラスビースティの説明は以下過去ブログ(ティモラスビースティ18年)まで↓↓


ティスティングコメントは敢えて書きません。
この酒は、口にした者のみ知る事が許される一杯。

されとて、「一生に一度の経験」を保証致します。



お次は、馬鹿馬鹿しい程高騰したがクオリティはお墨付きの長熟ジャパニーズモルト。

白州18年
¥3800/shot

山梨県北杜市・南アルプスの山々の麓、標高700mに位置し約82万平方メートルの広大な自然に囲まれた森の蒸留所「白州」。
豊かな自然に磨かれた天然水と素晴らしい熟成環境に魅せられ、1973年山崎蒸留所に次ぐ第二蒸溜所としてサントリー・白州ディスティラリーは設立されました。
適度に焚き込まれたピート麦芽から原酒を造り、熟成は主にバーボン樽を使用。
日本のハイランドモルトと呼べる白州のシングルモルトウイスキーは、多くの愛飲家の心を掴みました。

特に18年物はジャパニーズウイスキーを代表する一本。

しかしこの酒、今や定価では手に入りません。
我々でも手に入りません。
昨今の世界的ジャパニーズウイスキーブームで需要と供給のバランスが崩れ「幻の酒」になってしまった。
そんなこんなで市場価格は10万円。

10年前は二万円前後で普通に流通してたのに...。
それでも高いなと、思ってたのに。
馬鹿馬鹿しくて近年は取り扱いませんでした。

しかし今回、付き合いの長い酒屋さんの協力もあって、定価とは参りませんがそれなりに常識的(?)な価格で入手出来ましたので、特価にて皆様にお届け致します!

微かなピートと草木を連想する緑色のフレーバー、ハチミツを伴うメロンやマンゴーの果実香と味わい、甘酸っぱさとスモーキーフレーバーが心地良い余韻。

もうね、悔しいけどね、本当によく出来てる。

素晴らしい酒なんですよ。

でも、今回のこの一本のみで次回仕入れる事は多分ありません。幾らなんでも高過ぎるわ。
ただ、知って欲しい。
この国には素晴らしいシングルモルトウイスキーがある事を。
この酒を身近に感じられ無い悲しさを。

一本のみ入荷、売り切れ御免のウイスキーです。
お早目に!



グレンモーレンジ18年 by Azuma Makoto
¥1600

グレンモーレンジはスコットランド・ハイランド地方を代表するシングルモルトウイスキー蒸溜所。
1843年創業、地元スコットランド内で第1位の売上を誇ります。
「樽」に対するこだわりが強く、バーボン樽熟成をメインに今やシングルモルト業界の常識になった「ウッドフィニッシュ(熟成後期にシェリーやポートワインの樽などにウイスキーを移し替え、後熟成させる事)」の生みの親でもあります。
それ故グレンモーレンジは「樽のパイオニア」と呼ばれる。

創業当時、資金不足から異様に首の長いジンの中古蒸留器を使ってウイスキーを造り始めますが、逆に他の蒸留所が持ち得無い風味が生まれ、唯一無二のウイスキーが完成した。
以来グレンモーレンジは蒸留器を新設する際、当時と寸分違わぬモノをオーダーしているそうな。

この一本は正に「樽のパイオニア」が生み出した傑作。
原酒の70%は18年間バーボン樽熟成。
30%は15年バーボン樽熟成後シェリー樽に移し替え3年間後熟。
それらをブレンドして出来上がる、お手本のようなグレンモーレンジ。

その味わいは『マイルド』、『ナッティ』、『フローラル』、『スムース』。

寄り添う様な優しさと甘美な怪しさを併せ持つ素晴らしいシングルモルトウイスキー。

世界的フラワーアーティストである東信氏がボトルデザインを手掛けた限定品です。
このウイスキーが持つフレーバーを花で表現した見るにも飲むにも美しく一本で御座います。


今月も素晴らしいウイスキー達をお楽しみ下さい‼︎