聖ケビンとスローベリーのジン | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

皆様こんばんは   お疲れ様です




通常営業に戻ってから

コロッと体重が落ちた

単純に

カウンターに立つ時間が長くなった事と

お見送り時の階段上り下りが増えた事が

この結果を招いたんだなと思う

ちゃんと働くって大事

当たり前が有難い

休業中は勿論ですが、時短中もプライベートの時間が圧倒的に多かったんでねー

気持ちもダルンダルンに緩む、緩む

通常営業に戻りまして、有難い事にこの数日は沢山の方々が来店くださり

正直めちゃくちゃ忙しかった

それ故スパンと気持ちを切り替えて

スイッチを入れる事が出来た

本当に有難い

店とお客様が道標   カズアキです




出だしでちょっとカッコつけてみましたが、ここから先はいつも通りのブログです


酒の新入りをご紹介!!

久々にストレートで飲む意味のあるリキュールを仕入れました!


「グレンダロッホ スロージン」

¥1,200/shot



スロージンとは、いわゆるジンにスローベリーを漬け込んだ酒の事でして

日本の法律ではリキュールに分類されます


日本で言うところの自家製梅酒みたいな感じで

各家庭でつくるスローベリー酒




Glen da lough

グレンダロウ(最近ではグレンダロッホと呼ばれる事が多いそう)はゲール語で「2つの湖の谷」


アイルランドのキリスト教は6世紀に始まり、10世紀には最盛期を迎えるのですが

特にグレンダロッホは「7つの教会の街」と呼ばれる程に、聖地としてヨーロッパ中から人々が訪れる宗教都市へと発展します


今では名前の通り、トレッキングも楽しめる湖が近くにあり

イングランドの侵略後、アイルランドで唯一

当時の姿を残した教会群を見る事ができる観光地となっています







そんなグレンダロッホの見所のひとつが

7世紀に聖ケビンによって開かれた修道院跡地


この「聖ケビン」さん




めちゃくちゃにハンサムなうえ、超金持ちな王子様だった彼は

そりゃもう女性にモテてモテてしゃあなかったんだと


ところがケビンはキリスト教の道を志すと決め、ありとあらゆる煩悩を捨てるため山籠りを決心


しかし彼の後をつけてきた一人の女性に見つかってしまい、修行をしていた洞窟を捨て一目散に逃げ出した


そうして辿り着いたのがグレンダロッホだった




とか

(知らんけど)




修行の途中、窓から手を出すと一羽のクロウタドリが掌にとまり

そのままそこへ巣を作ったと

ほんで卵を産み落としはったと


そうしてその卵が孵り雛が巣立つのをじっと待ち続け、それを修行とした




とか

(何の修行やねん)


そんな彼はグレンダロッホの地で修行を続け、120歳まで生きた




だの

(そこはどうやら本当らしい)




なかなか面白い逸話の持ち主の

聖ケビンとクロウタドリをシンボルとし、ラベルに掲げる蒸溜所が


「グレンダロッホ蒸溜所」


わずか5名での立ち上げで

地元の山々で採れるボタニカルを使用したスモールバッチジン「ワイルドボタニカルジン」を主力商品のひとつとして掲げるマイクロディスティラリー



そんなグレンダロッホのフラッグシップであるジンに6ヶ月間スローベリーを漬け込み

じっくりとその風味を引き出したスロージン



しっかりとしたジンとスローベリーの香り

そしてほのかな甘みとタンニンが感じられる一本


アルコール度数は41%と少し高めですので

ソーダ割りなんかもおすすめでございます




一日の締めにいかがでしょうか