枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2024年3月4日に行いました令和6年3月定例月議会の代表質問の項目5まとめました。
誰もが安心して自分らしく生きられる社会。
こどもを起点にしたとき、図書館はどうあるべきか?スポーツはどうあるべきか?
今年4月に施行される「孤独・孤立対策推進法」の理念【誰もが安心して自分らしく生きられる社会】をどのような支援で実現するのか?
孤独・孤立は、現在の大きな社会課題の1つとされています。孤独・孤立対策推進法の4月の施行を機に、誰もが安心して自分らしく生きられる社会を実現するため、孤独感や孤立による不安に寄り添う総合的な政策の推進をお願いしたい。
さて、今回の進めようとしている孤独・孤立対策の仕組みづくりにおいて、すでに孤独・孤立を感じている方への支援について、また予防的観点も併せて考え方を聞く
あらゆる分野において、孤独・孤立対策の推進を図っていく
予防的な観点からの対策も必要と考える
孤独・孤立の問題は社会全体の課題であるとの認識を持ち、あらゆる分野において、孤独・孤立対策の推進を図っていくことが重要。子どもから高齢者まで、すべての市民が望まない孤独や孤立の状況にならないよう、周囲の人たちの気づきや意識を持った行動を促すという予防的な観点からの対策も必要だと考えています。
今後、既存の制度や施策にも、孤独・孤立対策の視点を持ち、積極的な支援情報の発信とともに、人とのつながりを実感し、声を上げやすい環境の整備に取り組む。
予防的な見地、子どもを起点とした対策を始めませんか。
答弁では、予防的な観点は必要としながらも、情報発信や声を上げやすい環境の整備に取り組むとされました。残念ながら、既に孤立してしまっている人が、容易に声を上げてくれることはなかなか想像しづらいです。
見つけにくい課題のある子どもを抽出し、支援に結びつけるシステムの活用は全国で始まっている
2月26日、大阪公立大学で「こども未来創造コンソーシアム」設立総会が行われました。このコンソーシアムでは、こどものためのより良い未来の創造に向け、産学官の参加者による課題整理、解決策検討、政策提言、政策実装支援を実施していくとのことで、内閣官房 孤独・孤立対策担当室、文部科学省 初等中等教育局、こども家庭庁をはじめ、大阪府、大阪府内の市長も数名参加されていました。
「すべての子どもの社会的孤立・孤独・排除を予防する学校を中心としたシステム」として、大阪公立大学の山野教授が進めている小中学校にある教育データなどのデータによるスクリーニング(YOSS)により、見つけにくい課題のある子どもを抽出し、支援に結びつけるシステムの活用が進められています。今回、その技術面であるAIの活用も進みつつあるように私は感じましたし、担任の先生が抱え込むことのないサポート体制のモデルが整いつつあるように感じました。
子どもの課題は大人の課題であり、また子どもは長くその人生を生きていかなければなりません。このような取り組みからスタートしてはどうかと考えており、検討して頂きたいと要望しました。
「まるっとこどもセンター」での新たな試みに!
「まるっとこどもセンター」(こども家庭センター)においては、新たな名前をつけるのであれば、このような先進的な子ども支援を行い、そこから大人も含めた実効性がある孤独孤立対策に広く繋がっていく取り組みになるのではないかと提案しました。
子育ち・子育て支援としての図書館を含めた生涯学習の場は、どうあるべきか?
今回の市政運営方針では、「生涯学習市民センターや中央図書館、市役所本庁舎など、市民が来館する公共施設においては、新たにフリーWi‐Fiなどのデジタル環境を整える」と公共Wi-Fiの導入を強調されている。
しかし、それはあくまでもハード面の話であり、本質的な話ではないように思う。市の大方針で、子育ち・子育て支援を軸とするならば、図書館を含めた本市の生涯学習の場がどうあるべきか、市長の課題認識を聞く。
まるっとこどもセンターにて、おはなし会を開催するなど子育て世帯支援を進める
生涯学習施設は、あらゆる世代の人が身近なところで学び、市民のつながりや交流を促進する場所として、各地域に設置している。
また、これまでも実施している子ども向けの取組に加え、市駅前図書館では、まるっとこどもセンターにおいて、おはなし会を開催するなど、子育て世帯への支援を進めていく。
なお、Wi-Fiについては、これまでも市民からの強い要望があり導入するものですが、利用者の利便性を向上するだけではなく、ポータルサイトにより市の情報を発信することで、さらなる生涯学習活動の推進につなげる。
図書館も含めた生涯学習センターも、積極的に"こどもまんなか社会"に向けた取り組みを進めていただきたい!
公園については、子育て子ども支援に向けた取り組みを進めようという積極的な意欲を感じましたが、図書館も含めた生涯学習センターも、積極的に"こどもまんなか社会"に向けた取り組みを進めていただきたいです。
例えば、子ども側から見ると、来年度オープンの枚方市駅前の図書館は本当に求めている図書館なんでしょうか。ただ、本を効率的に貸し借りできることだけに陥らないようにしていただきたいと要望します。
守口市立図書館のように本のある空間での市民活動を目指すのも一案
先日、守口市立図書館に行く機会がありました。枚方市の図書館・生涯学習市民センターとの違いは、図書館の中に生涯学習市民センターがあるような空間設計です。夕方だったので、小学生ぐらいの子どもたちがダンスレッスンを本に囲まれたガラス張りのスタジオで受けていました。また、1月だったからかも知れませんが、学生の勉強する姿が多く見られました。本に囲まれているなかで勉強する、居心地のいい空間ができていると感じました。
新たな市駅前図書館は、総合文化芸術センターなど市駅周辺の施設と連携し、新たな価値創造を!
今回、枚方市駅前の新たな図書館では、総合文化芸術センターとの連携などで新たな使い方があるのではないか。それぞれの管理者任せにせず、みんなで知恵を出し合って、こどもまんなか社会の実現を生涯学習を通じても推進頂きたいと要望しました。
「トップスポーツチームなどとの連携を強化」なぜ改めて?
市政運営方針では改めて「トップスポーツチームなどとの連携を強化」とされた。私は、昨年12月定例月議会で「市内外に向けたホームタウンであることのアピール」を具体的な取り組みとして要望もしているが、これまでも連携強化に取り組んでこられた。
改めて強調した理由を確認したい。
府内に拠点があり、本市と関わりのあるトップスポーツチームとの連携を強化するなど、観るスポーツの幅を広げていきたい
本市とホームタウンチームとの連携については、これまでからパナソニック パンサーズやFCティアモ枚方と連携協定を締結し、トップアスリートとの交流を促進している。
市民のスポーツに触れる機会の創出などの観点から、そうした連携をいっそう深めていくとともに、府内に拠点があり、本市と関わりのあるトップスポーツチームとの連携を強化するなど、観るスポーツの幅を広げていきたいと考えている。
「スポーツ」には、様々な社会課題の解決策としても、多くの人の注目や意識が変わっていく大きな力がある。
観るスポーツを強化していくことも素晴らしいことだ。私としては、「する」、「観る」、「支える」で、スポーツの日常化を推進していただきたいと考えている。また、「スポーツ」には、様々な社会課題の解決策としても、多くの人の注目や意識が変わっていく大きな力があると考えているので、スポーツ推進担当だけではなく、これこそ全庁一丸で関わりを作っていただきたいと考えいて、ずっと私としてはこのことを訴えてきている。
ここで改めて、市長のスポーツ推進に対する思いを聞きたい。
スポーツを健康・医療はもちろん、教育、福祉、観光などさまざまな施策と結びつけることで、相乗効果が得られる。
そうしたことを踏まえたスポーツ推進計画を庁内一丸となって取り組みを進める。
スポーツがさまざまな社会課題の解決策の一つとして有効であるとともに、スポーツを健康・医療はもちろん、教育、福祉、観光などさまざまな施策と結びつけることで、相乗効果が得られると考えております。今般、そうした観点を踏まえて、枚方市スポーツ推進計画を改訂し、庁内一丸となって様々な取り組みを進めていく。
「スポーツの日常化」(日々のあらゆることに「スポーツ」が関わる)に向けた様々な施策展開を!
これは市長に言っていただきましたので、推進をお願いします。私自身、スポーツを通じてできる社会課題解決策は、多くあると実感しています。そのような「スポーツの日常化」に向けた様々な施策を更に展開していくよう要望します。
健康・スポーツを市の政策の中心へ!
「スポーツの日常化」を目指して、健康福祉、道路交通様々な部署が動くべき!
「健康・スポーツ」のまちづくりで市民みんなを今も未来も笑顔にできる!
思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる、笑顔の枚方をみんなでつくっていきませんか?
ここでは、孤独・孤立対策からのこども支援策、図書館・生涯学習センターのこども・子育て支援策、スポーツは全市民を笑顔にする!についての質問をまとめました。学校・こどもを起点に市民みんなが笑顔になる大きな流れを!との提案です。