枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
8月31日、枚方市議会「総務委員協議会」に出席し、発言して参りました。
私の質問の一部とその趣旨を掲載します。(実際の口語からは、少し変更しています)
案件の概要は、こちらの記事に記載しました。
- ロジックモデル※等を活用した事務事業の見直しについて
- 行革効果額の「見える化」手法の見直しについて
内容詳細、他の委員の質問については ⇒
2.行政改革の取り組みについて/行政改革をドライに!でも国の交付金の使い道は⁇〜8/31 枚方市議会 総務委員協議会|ばんしょう映仁公式ブログ
新たな事業評価手法導入へは、継続性を担保せよ!
進める前から言うことではないと思いましたが、組織上位者の方々は「せっかく作った事業評価手法が人事異動などで崩れていく」そのような指摘が専門家からあったことは知っておいてほしいと思いました。きっちりとドライにそして継続的に事業評価を進め、PDCAを回すべきです。
SDGsの浸透をスピードアップせよ!
SDGsを枚方市役所に根付かせたい理由は、市職員のみなさんが、誰のために、何のために、仕事をしているのか今一度考えてほしい。高い視点で仕事をしてほしい。という思いからです。全てはそこから始まるのではないでしょうか。
一定、事業という単位で関連付いているというですが、SDGsを各職場、各職員がより意識して行動してもらえるよう、庁内への発信のスピードアップが必要です。
今回、新たに導入されたロジックモデルや成果指標などについては、昨年度に外部有識者による枚方市事務事業 効果測定指標 評価員会議での評価を経たもので、今年2月に会議を私が傍聴させてもらった時には、委員の先生方から「先駆的な取り組みだ」とか、「洗練されており、水準が非常に高い」というお褒めの言葉というか、労いの言葉を聞きしました。
ただ、その一方で、役所では人事異動などによって、元々やろうとしていたことと変わってしまうことがよくあり、この水準を維持することができなくなるのではないか、また、現場に対してドライにロジックや成果指標を設定し続けることができるのか、といった今後の運用を懸念されておられました。この点について今の時点で考えを伺う。
ロジックモデル等の水準の維持については、枚方市事務事業効果測定指標評価員会議での助言などをもとに、本年3月に「事務事業効果測定指標設定ガイドライン」を策定し、ロジックモデルや指標、目標の設定手法などについて庁内での共有化に努めている。今後は、今年度の事務事業実績測定の結果を確認したうえで、より客観的な視点でのロジックモデルの構築に継続して取り組んでいく予定。
今回のこの事業評価の件の文章の中にも、またこの9月議会前の他の委員協議会の資料においても、SDGsという単語がほぼ見当たらない。今回の事業評価を通じて、今後の各事業に盛り込むことはできないか?ある意味、SDGsでいうどこを目指しているのかということも事業評価の根底に必要ではないかと思うのだが、そういったことは考えているか?
本市SDGs取組方針において、本市の施策目標とSDGsの目標との関連整理を行っており、今回の事務事業実績測定の単位は、この施策目標に紐づけて管理しているもので、一定、SDGsと関連付いているものと考えている。
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市内随一の大規模エンターテインメント施設・観光施設である「ひらかたパーク」。アフターコロナや「2025大阪・関西万博」を見据え、パーク園内及び周辺エリアを中心に本市の地域資源である「菊」を用いた枚方のにぎわい創出事業の企画提案が「ひらかたパーク」からあった。
そこで、市の花「菊」の制定のきっかけとなった菊人形と深く関わりのある「ひらかたパーク」と本市が連携して事業に取り組むことにより、交流人口の増加と地域経済の活性化を図る。また、今回の協働を契機として、今後も同パークと連携した新たな観光施策の推進に取り組む。
≪今年度≫
ひらかたパーク園内における取り組み
- 枚方市の菊文化とひらかたパークの歴史(大菊人形展)を結びつけるイベントの実施
- 枚方市にまつわる宝探しゲームの実施
- 入園料金を補助(2歳から小学生まではフリーパス料金を含む)
【市民82,000人程度を想定】
実施期間:2021(令和3)年10月23日〜2022(令和4)年1月31日
この緊急事態宣言下、学校の維持に苦心している中で、にぎわいを維持するための手段に子どもを使うことが、全く理解できない
今回の事業の目的は、枚方のにぎわいを絶やさない。経済の活性化。そのためにひらかたパークさんと一緒にその方策について考え、その実現に取り組んでいくいうことです。観光ガイドでは、枚方市といえば?の第1位は「ひらパー」であり、今育つ子どもにとってもよい思い出を作って欲しいし、私としても、年末年始にひらパーの観覧車のライトアップが消えてしまっていたことは市のシンボルがなくなってしまったように思えて、大変なことになったと思いましたし、同じように心を痛めた市民は非常に多いと思います。
現在のコロナ感染者数は先が見通せず、その中で「不要不急の外出自粛」を市民に要請し、また「若年層で感染者数が急増!今一度、気を引き締めて」と言っている状況、さらには、部活は原則禁止、学校開放も禁止して、何とか学校を最低限、維持していこうとしている今、能天気に「休みの日にはひらパーに行こう!」とチケット配ることになります。
枚方市のにぎわいを維持する手段のために、今、子どもを使うことには、全く理解できません。 10月にコロナウイルスがこの世から消える見込みはないと断言できますし、ウィズコロナが社会的に受け入れられてからでも遅くありません。枚方のにぎわい創出、ひらかたパーク支援には、別の方法を検討するよう要望しました。
今現在、緊急事態宣言が発令され、「不要不急の外出自粛」を市民に呼びかけている状況ですよね。市が、ひらかたパークに遊びに行ってくださいというような事業を本当に実施するのか。私には理解しにくい。
小学生まではフリーパスを補助だけど、その他の市民は入園料を補助するということ。小中学校では校内で一人でも陽性が判明すれば、臨時休業なりをしています。これは、規模は違えど今後も変わらないのでないのではないでしょうか。市が、わざわざ市民の感染リスクを上げることは如何なものかと考えますし、更にいえば、臨時休業中にも高校生も含めた学校の児童・生徒は当然、チケットがあれば、ひらパーに行くこともあるのではないでしょうか。
そうした場合、仕組み上、ひらかたパークが事情を把握して入園を断ることはできないと思うが、市としてこのような事業で市民がひらパーに行くことを後押しする必要がどこにあるのか?
本事業は、市民が近場で楽しみ、地域の良さを再認識するマイクロツーリズムを推進することで、継続的な経済の活性化につなげることを目的に実施するものです。今後、感染状況を見極めながら、事業の延期や縮小など、ひらかたパークと協議を重ねてまいります。
今回の総務委員協議会で私が指摘したのは、本質を見失うな!手段と目的を間違えるな!ということ。子どもを賑わい創出の手段に使うということに疑問を持たない枚方市に愕然とするとともに、フツフツと怒りがこみ上げてきました。
私としても、一人ひとりの子どもも大人も市民を今も未来も笑顔にしたい!と思いを毎日念仏のように唱え、今本当に必要なもの大切にしなければならないことを整理し、主張してまいります。