枚方市議会議員ばんしょう映仁です。
4月27日は、枚方市役所内での枚方市議会議員研修会でした。 今回は「手話でつむぐ住みよいまち枚方市手話言語条例と聴覚障害者への対応について」、障害福祉担当者が講義してれました。今回は、緊急事態宣言下でもあったため、出席者は議員のみでした。
短い時間でしたが、条例改正の意義や聴覚障害のある職員さんの今のお困りごと、4月から始まった遠隔通訳サービスのデモンストレーションなど濃い内容の研修となりました。
私なりに重要だと感じた論点をまとめておきたいと思います。講義の内容と私が後で調べたことが混在しています。ご注意下さい。
「聴覚障害」は、大きく3つに分類がなされるそうです。言われてみると「なるほど」と思います。
- 音声言語を習得する前に失聴した人。そのため手話を第一言語としている人がほとんど
-
聞こえにくいけれど、まだ聴力が残っている人です。補聴器を使って会話できる人から、わずかな音しか入らない難聴者まで様々
- 音声言語を獲得した後に聞こえなくなった人で、まったく聞こえない中途失聴者でも、ほとんどの人は話すことができる
市民が手話への関心を高めるよう、周知啓発を行うことや、地域特性に応じた施策を促す。
周知についても、当事者は強く要望をされています。誰しもが同じように認め合えることが重要だと感じています。
声や文字によって、人の意志・思想・感情などの情報を表現・伝達する、または受け入れ、理解するための約束・規則。また、その記号の体系。音声を媒介とするものを音声言語(話し言葉)、文字を媒介とするものを文字言語(書き言葉)、コンピューターなど機械を媒介とするものを機械言語・アセンブリ言語などという。ことば。ごんご。げんぎょ。
【出典:デジタル大辞泉(小学館)】
多くの人は、大阪から出たときにすら感じる言葉の違い。海外に行くと特に「言語」の違いに直面します。
「手話」も独自の文法を持つ「言語」です。日本語や英語が音声言語であるのに対し、手話は、手や指、顔の表情などを使った視覚言語であり、音声言語とは異なる文法体系を持った独自の言語であり、手話はろう者にとって日常生活に欠かせない情報伝達手段です。
全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月に障害者差別解消法が制定されました。
障害者差別解消法では、合理的配慮の対応が求められており、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更とし、本質的に同等のものを提供するよう努めなければなりません。
もし重すぎる負担があるときには、障害のある人に、なぜ負担が重すぎるのか理由を説明し、別のやり方を提案することも含め、建設的に話し合い、理解を得るよう努めることも大切とされています。
枚方市では、今年4月から「遠隔手話通訳サービス」が使えるようになりました。個人のスマホやタブレットを使う必要がありますが、土日含め、9時から17時半まで活用できるビデオ通話を使った通訳サービスです。
病院で医師に相談することを例にして、見せてもらいました。技術による課題解決策の進歩は目覚ましいと感じました。ただ、まだまだ技術で補えるところはあると思います。
- マスク越しでは表情が読み取れないので、意思疎通がしにく
- 手話は口の動きとセットで伝える言語なので、意味が変わってしまうことも
私のここまでの質問や審議会の傍聴記です。
手話も一つの言語。ろう者にとって、文化を創造するために不可欠なものである!
当事者の思いの詰まった条例制定へ!今回まとめた要望に応える体制を!