6月13日(木)より開催の「国立うちわ市2024」。

 

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初日午前は事前申込制で満席になりました。
 

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クラリネット奏者・大熊ワタルさんの作品が届いた。2024年の初参加作家だ。

 

 

「シカラムータ」、「ジンタらムータ」を率い、国際的に活躍するクラリネット奏者。国立西にかつて存在した伝説の音楽コミューン「ぶどう園アパート」に在住したミュージシャンの一人。

 

 

 

 

 

 

作品はこちら。

 

 

 

 

モチーフは蝉。

 

 

 

順に見ていこう

 

 

作品①はシンプルに。

 

 

 

作品2は雲母(きら)刷りで。

 

 

 

 

浮世絵版画でよく使われる。

 

 

 

第3作も一見、シンプル。

 

 

 

 

でもアングルを変えてみると…。

 

 

 

 

夏の虫の代表である蝉の周りに雪が降ったようにも見える加工、演出がなされている。ことほど左様に何事も角度を変えてよく見ないとね。

 

 

ところで「なんで蝉?」と思われた方もあるだろう。実は深い意味がある。実は大熊さんからは作品とともにあるメッセージをいただいている。それはプラトン(紀元前427年 - 紀元前347年)。

 

 

 

 

プラトンの「パイドロス」の一節である。この「ムウサ」は「ミューズ」と同義なんだろうな。音楽や詩への愛と尊敬を込め自らを投影して蝉を描いたということだろうか。

 

 

さらに言うなら大熊さんが主宰するバンド「シカラムータ」の綴りは「CICALA-MVTA」。これは「声なき蝉」という意味で、大熊さんがこよなく尊敬する戦前の大道演歌師・添田唖蝉坊の墓碑銘「A CICALA-MVTA CHE CANTAVA ELAS VA MOGLIE CHE L'AMAVA(歌を歌った声なき蝉〈=唖蝉坊のこと〉と彼が愛した妻に捧ぐ)」に由来するという。

 

 

そんな意味でも大熊さんが蝉を描くのはきっと必然なのだろうと思う。

 

 

さらにさらに言うなら日本に目を転じると芭蕉が生涯をかけて追慕した蝉吟もいれば百人一首の蝉丸もいる。世阿弥作と伝えられる能楽の「蝉丸」もある。蝉という虫もなかなか一筋縄ではいかない存在なのだなぁ。

 

 

ちなみに、うちわB面は「CICALA-MVTA」のバンドロゴ。

 

 

 

ところで大熊さんと僕とは「共演歴」がある。9年ほど前の映画に「シュトルムウントドランクッ」がある。関東大震災前後、大杉栄の周辺にいたアナキスト青年たちの青春群像を描いた映画だ。終盤近くの現代のシーン。「大杉栄没後90年集会」のシーン。大熊さんは本人役で楽隊のバンマスを演じ、僕はその集会に集まったアナキストの一人としてエキストラ出演している。メイキングの38秒あたりで一瞬うつります。

 

 

 

はい、こういうのを「共演」とは言いませんね。

 

 

それにしても、プラトン、東洲斎写楽、添田唖蝉坊、松尾芭蕉、蝉吟、蝉丸、世阿弥、大杉栄…。毎日が勉強だなぁ。

 

 

※本稿はすべてトマツの想像、妄想であり大熊さんに確認したわけではありません。間違いが発見されたらこっそり直します。だから決してよそでは言わないようにね。

 

 

・・・もうすぐ開催・・・・・・・

 

6月13日(木)〜25日(火)

「国立うちわ市2024」

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初日の6/13午前は予約制です。

 

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6月15日(土)18時開演
6月16日(日)13時開演
6月16日(日)15時開演
6月16日(日)18時開演

「オオタスセリワンマンライブ《4回興行》」

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7月6日(土)

グレート義太夫&みま! 【七夕前夜祭 織姫と彦星!?】

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7月13日(土)

恋うたでない恋うた  ~パロミタ友美のバウルの歌舞い

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