旧国立駅舎で開催中の滝乃川学園 創立130周年記念「みんなの滝乃川学園 」展に行ってきた。

 

 

 

滝乃川学園は国立の南部にある日本最初の障害児者施設。石井亮一・筆子夫妻によって設立された。

 

 

 

駅舎内には同学園の歴史、現在、未来を描き、記したパネル展示がたくさんある。

 

 

 

 

 

 

そして本日のメインイベントは「米川館長の語る滝乃川学園」。学園敷地内にある「石井亮一・筆子記念館」の館長によるレクチャー。

 

 

 

プロジェクターで映像を見せながら学園の成り立ちを石井夫妻の激動の人生を織り込みつつ語った。

 

 

 

 

いや、驚いた。この方の話の面白いこと。キリスト者夫妻による日本最初の障害児者施設についてのレクチャーである。固くしようとすればいくらでも固くなる。権威付けようと思えばいくらでも権威づけられる。ところがこの方は難しい話も高邁な理想も軽やかで品のいいユーモアでくるんでサラリと話される。国立に住んでいながら知らないことが多かった同学園のことをたくさん知ることができた。粋な人だとは聞いていたので (後述) 楽しみにしていたが期待以上だった。

 

 

 

明日は「天使のピアノ」によるコンサートも開かれるとか。

 

 

 

同じ国立に住んでいながら10数年前までまるでご縁がなかった。知り合いの声楽家お二人が同学園の中のチャペルで開いたリサイタルに行ったのが最初。アルトとソプラノのコンビ、お二人とも娘の幼稚園の同級生のお母さんだった。ピアノ伴奏は娘が通っていた教会学校の先生だった。

 

 

そして次は2007年秋にくにたち郷土文化館で開催された「滝乃川学園 〜石井亮一・筆子夫妻の軌跡」展。これが素晴らしい展示でこの展示で学園の概要を知ることができた。

 

 

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次は映画「シュトルム・ウント・ドランクッ(2014)」

 

 

 

 

このトレーラーの1:02あたりのシーン。関東大震災時の混乱の中、アナキスト・大杉栄を強殺した憲兵大尉・甘粕正彦(演・あがた森魚)の軍事裁判のシーン。これが「石井亮一・筆子記念館」なのである。

 

 

 

この映画の企画進行時、話が進んでいたロケ地がことごとくダメになって困っていた旧知の山田勇男監督より「どこかかっこいい洋館とか教会とか知らないか」と尋ねられて、単に地元ということでなんの伝手もない同学園を推薦したのだ。「皇室ともつながりのある学園だからアナキズム映画はNGと思うよ」と言いながら地図を書いて自転車を貸した。「大丈夫、俺が撮ろうとしてるのはアナキズム映画じゃなくて青春映画だから」と笑いながら南に向かっていった山田監督はアポなし紹介なしで話をまとめてきた。併せて僕がついでに監督から尋ねられた他のシーンのロケ地として推薦した谷保天満宮(参道、梅林、築地塀)、南養寺、松の湯とも話をつけてきた。数日後には別ルートでプロデューサーが国立随一の旧家。本田家と話をつけてきた。こうして滝乃川学園をきっかけにいつのまにか国立がこの映画のメインのロケ地となった。

 

 

そして滝乃川学園石井亮一・筆子記念館での撮影の合間には山田監督、あがた森魚さん、と米川館長さんと1970年代80年代の映画や演劇、音楽の話で大いに盛り上がったそうである。仲良くなったセカンド助監督さんからあとで聞いた「館長さんがすごくおもしろい方なんですよー」。僕が今日のトークに期待していたのはそのためである。

 

 

 

映画と言えば上記「滝乃川学園 〜石井亮一・筆子夫妻の軌跡」展のリンク先でもふれたが「筆子・その愛 -天使のピアノ」という映画がある。2007年の作品。監督は山田火砂子で出演は常盤貴子、市川笑也、加藤剛、渡辺梓、他。ナレーターは市原悦子。僕は封切り直後の自主上映でみた。その時の感想は…。

 

 

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とてもエラソーな物言いをしているが若書きと思召してご容赦ください。

 

 

長めのトレーラーは下の画像をクリック。

 

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実は数日前、この映画のことをふと思い出して急に見たくなりネットでDVDを注文した。

 

 

 

落手したことを卒園生の母役でご出演の石井めぐみさんに報告したところ、その返信で逆に教えていただいたのがこの「滝乃川学園 創立130周年記念 ~ みんなの滝乃川学園 」展なのだ。

 

 

 

ほかにも地元だけに大小のご縁はいろいろある。今後もいろいろご縁がありそう。

 

 

 

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