日本漫画家協会の漫画家たちが、何度倒れても起き上がる、日本のおきあがりこぼしを世界の被災地に贈る…といった感じのもので、
正直言ってしまうと「こんなことで大変な状態の人たちに”なにか”が伝えられるだろうか?」でした。
こちらのおきあがりこぼしも、これからチェルノブイリに飛んでいきます。
3月11日から展示されるそうです。
これにどんな力があるのかわからないな…と、思ってました。
が!!
昨日この、絵を入れる前のおきあがりこぼしを作っている業者の方にお会いしてお話を伺い…
これは!!!
これは、やらなくてはいけないことだ!!!
と、参加にものすごい意義を感じる機会に恵まれました。
毎年、広島へは世界中からの「平和の祈りと心をこめた千羽鶴」が一千万、重さにして約10トンの折り鶴が届くそうです。
折り鶴は、テグスやいろいろな工夫をされて届くので再生紙にするのが困難で、今まで、最終的には破棄するしかなかったのだそうです。
(心が痛みます)
それを、再生紙にする技術と機械を模索して、やっと再生紙や布繊維(画用紙や色紙、布、圧縮板など)にすることができたのだそうです。
そう、このおきあがりこぼしも、その世界中から届いた折り鶴の再生で作られたものだったのです!
そして、おきあがりこぼしは、福島のお正月伝統だそうで…毎年お正月には小さなおきあがりこぼしを家族の人数分買って、その年の家族の健康と幸せを祈願する…というものだと昨日初めて知りました。
つまり、です…!
世界中から頂いたものを使って世界中へ、ということ。
原爆投下された広島への折り鶴を使って作られたおきあがりこぼしや再生紙を使って、世界の「今大変な方」「いつまでたっても大変な方々」のもとへ…恩返しの心を込めて贈られるわけです。
私が参加したこれは、「30年後の福島」だろう、と言われているチェルノブイリへ…!
チェルノブイリ博物館では、この恩返しで制作された画用紙を使って子どもたちが絵を描いたり、世界のアーティストたちが絵を入れたりするんだそうです。
とても素敵だと思いませんか?
昨日、漫画家の永野のりこちゃんが「そんな素晴らしい恩返しの紙なら…それで”この世界の片隅”の、すずさんのスケッチブックなど作って、チャリティーにしたらいかがでしょう?」
「うああ!思いつきで熱くなってしまってごめんなさい!!!」と謝りながら提案。
ちょっと、いや、かなり素敵な提案だと思います。
世界から届いた、広島への思いに絵入れをする…商品にして売っていただいて、世界の被災地(もちろん国内でも!)へ贈るチャリティー商品。
どこかの文具メーカーさんに流通さん、名乗りを上げてください!!!
そんな紙でできた「すずさんスケッチブック」だったら、私も買いたいです!!!
どこかのメーカーさんへ…この思いが届きますように…!!