この春から新たに大学生になった方もいらっしゃると思います。
この春、娘もぶじ4年生に進級でき、志望の研究室への配属が叶いました。
その娘が大学1年生の頃は、
どういうキャンパスライフを送っていたのか…
理学部 物理学 のキャンパスライフを、ざっと振り返りたいと思います。
***
入学時、娘が所属していたのは、理学部 物理系統
2年次後期から、成績と希望により、
・物理学 (約66%)
・地球物理学 (約24%)
・天文学 (約10%)
…の3つの学科専攻に分かれ配属されます。
1年生前期 (1セメ)
1年次は、教養科目と言語科目がメインではありますが…
これから本格的に物理学を学ぶにあたって基礎学力をつけるために、必修科目として「物理学」「数学」の授業が始まります。
このときの物理学や数学は、高校時の延長でありながらも、実のところ、微積を使い答えの導き方など異なるため、難度が跳ね上がります。
そのため、油断していると、つまづく人は既にここからつまづくようです。
・娘の時間割(前期) ↓
・必修科目:数学、物理学、語学 (青、オレンジ、黄色)
・教養科目:選択した科目 (緑、薄青)
*コロナ禍でしたが、娘の大学では対面への移行が早く、物理学は対面。他もほぼ対面とオンラインのハイブリッドで対応していました。
娘は、2年次後期からの学科配属で、
10名程度の狭き門の学科(専攻)を志望していました。
この専攻を志望し入学したので、成績は落とせません。なるべく高いGPAを目指します。
そのため、ずっーーと勉強です
「一体どの程度出来たら大丈夫かの基準が全く分からない、いくらやっても不安」
と半ばノイローゼ気味に机に向い続け…
なんと!受験期よりも長く、8〜10時間は勉強していました。
*受験期は7時間ほど
バイトはしていません。
この時期は、コロナ禍もあり、多くの学生がバイトをしていませんでした。
娘の1日の過ごし方
■ 平日
■ 土日:カフェ or 図書館 or 学生寮ラウンジで勉強 + 食料等の買い物
*自室では勉強に集中できないらしい。(自宅のときもそうでした)
★部活他の活動
・週1〜2回:写真部の活動 土日に観光に出かけることもあり。
・週2回ほど:外部広報誌のオンラインミーティング
・月2回ほど:物理系の友人と共に、天文学の自主ゼミを立ち上げる。教室等に集まり、英語の論文を輪読する。
まあ、このキャンパスライフ…
簡単にいうと、勉強が8割!ですね…
食事問題勃発
この時期、最も頭を悩ませていたのは、食事問題!でした。
当てにしていた 学食が口に合わず半泣き状態…
*コロナ禍で限定メニューでした。通常メニューに戻ると食べられるようになりましたが、学食用ミールカードはほぼ使うことなく2年で辞めました。
寮で自炊もせず(意外にも潔癖?)、学生寮の周りにスーパーもなく、冷蔵庫も共有なため冷凍食品を溜めておくこともできず…。
週に2度ほど主要駅に惣菜等を買い出しに行く生活。
7月からは「おかん」というお惣菜の定期購入をしていました。
(量も多くはなくちょっとお高めですが、とっても美味しかったようです)
そんな食生活のため、この時期は 激痩せしました…
*娘の大学は9割が一人(寮)暮らし。娘の周りの男子たちも痩せてガリガリになっていった印象です。
1年生後期 (2セメ)
日常の過ごし方は、前期(上記)とさして変わりません…。
まあ、勉強が中心ですね…
後期の授業では「自然科学総合実験」があり、これが課題が重く最も大変!!皆んな、徹夜で課題を仕上げる、と聞かされていました。
加えて、「グローバルゼミ」も課題が重く、グループワークもあり、非常に大変!しかも遅刻で成績が減点されます。
補足*グローバルゼミは「グローバルリーダー育成プログラム」の必修科目
そのため、娘はこの火曜の並び↓にストレスフルで結構メンタルをやられていました…。
ちなみに、過去記事で、私が娘をモーニングコールし起こすことに必死になっていたのは、1時限目の「中国語」でした。これは3度欠席(3度遅刻で欠席1)で落単と言われていました。
*ぶじ単位取得できました。
・娘の時間割(後期) ↓
・必修科目:数学、物理学、語学 (青、オレンジ、黄色、薄青)
・教養科目:選択した科目 (緑)
後期になると、
部活や諸活動も、より活発になっていきました。
★部活他の活動
・写真部 *1年次から熱心に活動、2年次に部長に就任しました。
・外部広報誌 *1年次から熱心に活動、3年次に幹部となりました。
・自主ゼミ 天文学ゼミでの輪読 *1年次だけの活動
・物理サークル
加えて、アウトリーチ活動
・自大学 理系合宿の打ち合わせや開催
・他大学 理系合宿の打ち合わせ
そして、授業の復習や重い課題に追われ、
勉強が滞ることを恐怖に感じ…
娘は、睡眠時間が4〜5時間となり、メンタルも不調気味となっていきました…
そんなとき、娘を励まし支えたのは、
娘に勉強を教えてくれたり、過去問をくれたり(しかも解答までしてくれている)した物理系の友人たち、他にも、工学部の友人や天文学専攻の先輩 等々。
その皆さんのおかげで乗り切ることが出来ました
本当に感謝しかないです!
(結局、親(私)の励ましって大した力はないことを実感…遠い目)
● 成績(GPA)
これほど勉強にも力を注いでいたので、
1年次のGPAは、AAとAばかりで、娘にとっては充分に良いものでした。
*成績は、AA>A>B>C> D(落単)の順
***
ちなみに2年生はもっと大変
この1年生の頃が、最も大変な時期かと思いきや…
実は、娘自身は「2年生前期が一番辛かった」ようです。
これまでの頑張りにガタが来たのと、学科振り分け目前のプレッシャー、部活の部長職への責任感等々で…
この2年生前期は、メンタルが最も不調となり、学内カウンセリングにも頼りました。
成績もBが増えてGPAが下がりました。
ただ、1年次の頑張りが効いていて、
学科配属で、第一志望の学科へ駒を進めることが出来たことは、本当に立派でしたなんと倍率が2.5倍だったとか
ここまでも結構大変だったと思うのですが…
娘的には、
勉強が最も大変だったのは、2年生後期(専門課程)だそう
→「量子力学」3コマ、「流体力学」「波動論」「相対論」、寒いなか23時まで及ぶ天体望遠鏡での「天体測定」実習 等々と、重要な必修科目ばかりでした。
さすが?物理学…終わりなき大変さです…
****
大学では「友人の存在が大切!」だと聞きますが、まさにそのとおりの大学生活です。本当に助けられました。
物理系は男子学生が9割ですが、その男子たちに多く助けられ、男女区別なく仲が良くしていましたね。
この素晴らしい人間関係は、時とともに、どんどんと広がり…
「この大学に来て良かった、今までの人生で一番楽しい!」
と言うほど充実していくこととなります
大学生活も、スタートが肝心!
1年次に落単すると、2年次の必修科目とかぶり大変になります。
勉強を基本におきつつ、この貴重な時間を、大いに学び、大いに楽しめるといいですね。
物理系の様子を見聞きしての雑感
物理系に進学した学生は、皆んな、真面目で勉強熱心な様子です。サークルや部活も軽め、もしくは所属せず、勉強に時間を費やしているタイプが多いように思いました。
男子特有なのか?(女子校にはいなかった)、土壇場で猛勉強して、きっちり単位を取るタイプもあり。
娘自身が真面目なので、類友のせいなのか、大学生活は遊ぶぞーというハッチャけたタイプはいないかんじ。
ただ、運動部(部活)に熱中し、勉強についていけなくなる人もいて、そうなると、物理学が思っていたものと違った、勉強はもういい、と学部卒を選ぶ人も多いようです。
物理系での様子は、娘の中高時代のデジャブ感というか、基本「勉強が好き(物理学が好き)」で、中高時代の優秀層を見ている気持ちですね。
物理学科を選択する人って、独特というか、工学部や他の理系学科とは纏う雰囲気がなんか違うよなあ、とも思ったりしました。
***
・物理学の学科(専攻)の種類についてはこちらにもあり↓