大学の教育プログラムのうちの一つに、
「グローバル人材育成の教育プログラム」があります。
このプログラムでは、指定された多数の科目から選択し単位を取得しなくてはならず、
ざっくりとした必要な単位等は、
・英語や教養の授業(指定された科目内から履修) 14単位以上
・TOEFL ITP 550以上 (TOEFL iBT 80以上)
・GPA 2.5以上/4.0
これらを取得し、3年生以上になると申請できます。
申請後、
プレゼン(10分+質疑応答)を課せられ、審査に合格すると、
「グローバルリーダー」として認定されるというもの。
認定後は、この教育プログラムを希望する学生や、留学を志望する学生等をサポートするようです。
これは、大学独自の教育プログラムで、資格ではないので、純粋に「自己研鑽」といったかんじでしょうかね。
ちなみに、娘の大学では、この他にも多種多様な教育プログラムがあります。
こういうのを利用する学生は年々増えているようです。プラスαを求める向上心のある学生が増えているのかもしれませんね。
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GL認定に向けて
入学当初、娘はこのプログラムの存在を知り「挑戦したい!」と張り切っていました。
それがそれが…
勉強が大変な物理系というのと、志望専攻に行くために高GPAを目指していたということもあり、この認定に至るまで、簡単に漕ぎ着けたわけではありませんでした
娘の単位取得までの流れとしては…
・1年生 前期 (1セメ)
→ 全面英語の授業 2単位
・TOEFL ITP (5月/1年生全員が受験必須)
→ この時点で、基準である550以上をクリア!
(1年生春3月に、TOEFL iBT 80以上もクリア)
・1年生 夏休み
→ オンライン留学 2単位
・1年生 後期 (2セメ)
→ 全面英語の授業 2単位
→ 必修科目「グローバルゼミ」 2単位
最も娘が挫けたのが、この必修のゼミでした…。
このゼミは、課題解決やチームでのプレゼンを多く課せられ、とても重いと言われており、それに加えて、最も重いと言われていた総合実験の授業が、同じ曜日に3コマ連続してありました。
高GPAを目指していた娘にとって、それだけでプレッシャーだったのですが…
更に、
実験の授業が伸びて、次のコマであるゼミを遅刻や欠席することがあり、そのことをゼミのTAに伝えると、
「理由にかかわらず、遅刻や欠席をすると成績が下がります」
とバッサリ言われたんですよね。
それで一気に娘のメンタルが落ちてしまい、
「物理学の授業や実験も重くて大変、こっちのほうが重要」「このゼミを辞めたい」「プログラムの取得も諦める」と涙ながらに訴えるのです。
「いや、とりあえず授業は出ておこう」「単位を落とすとGPAが下がるよ」と何度も説得をしていました。
良かったことは、このゼミのクラスに、仲の良い工学部の友人がいて、授業後に皆んなで学食で夕飯を食べたりと、楽しく過ごせていたことですね。本当に助かりました。
更に、先輩や同輩からの励ましもあり、全てを頑張ることを決意し、ぶじ単位取得できました!
・2年生 前期 (3セメ)
→ 教養の授業 4単位
・2年生 夏休み
→ アメリカ短期留学 2単位
というわけで、
1年半で、目標単位を取り切りました!ジャストですね
成績も、グローバルゼミがA、その他は全てAAでした
ゼミと重なり大変だった実験のほうもAAでした!
そして…
・3年生 前期 (5セメ)
→ 申請。プレゼンもうまく行き、ぶじ認定となりました!
もう、私のほうがずっとハラハラしっぱなしでしたよ…。
娘が頑張ってきたことを知っているだけに、このプレゼンに至るまで、異様に長くかんじました…
授与式
GL認定証授与式では、総長からお祝いと激励の言葉を頂いた後、総長自ら認定者一人一人に証書が授与されます。
が…今年度は総長は急用で不在のため、副学長より授与されました。
今期は17名、理学部からは4名授与されました。
実は、理学部3年が4名もいるのって、初なのです素晴らしい
工学部も多かったです!
この認定者の半数が娘の友人で、式の場では話も弾み、楽しい時間を過ごせたそう。切磋琢磨した友人らと同じ場に立てて本当に良かった!
グローバルリーダーに認定された皆様が、これからも飛躍することを願っています
理学部 留学率は 1% !?
娘が大学1年生の「理学部保護者会 (オンライン)」のとき、
「理学部で留学をする学生は非常に少なく 1%」だと聞きました。(コロナ禍以前)
1%って…一学年に3名ということ?聞き間違いじゃないよね?
教職員の方が、その少なさの理由を分析するに、
「理学部は勉強が大変すぎて、留学をする暇がない」だとか。
(確かに物理系は勉強が大変…)
「留学をする学生が少ないことが悩みで、もっと増やしたい!」と望んでいましたね。
けれど、娘の学年では、見聞きするだけでも、長期は僅かですが、短期留学する学生は多いです。他大学の理学部に比べて多めなんじゃないかと思いました。
大学が促進している成果が出てきているのでしょうかね。
*
娘の中高時代は、留学率は非常に高く、中3〜高2の間に、学年の半数は留学(短期or長期)していたと思います。そこまで多いと必然的に選択肢に入ってくるんですよね。
どっちかというと、理系の生徒のほうが意欲的でした。
娘が物理系の新入生と接したとき、留学への意欲が強い学生や、グローバル教育プログラムへの意欲がある学生が多かったそう。そういう海外思考の学生が多くなれば、周りに良い影響を与えそうですよね。
大学側は、豊富な留学制度をアピールし懸命に推し進めているし、これからの学生は意識も高いので、グローバルに活躍する人材が増えていくことを期待しています。
*ちなみに、文系では長期短期ともに留学する学生は多いようです。