音楽の成績がアップする「5」にまつわる話 その2 | バンドのピアノとキーボード♪の弾き方

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前回は、音階や和音で「属」という名前が出てきたら、それは5の数字と関係がある、というような話をしました。


今日は、「調号」に注目してみます。楽譜のト音記号の次に示される♯や♭のことです。調号が増える仕組みも、「5」という数字が関わっているんですよ。

 

楽典の本では「五度圏(ごどけん)」という項目に載っています。サーチ

5度上の調は♯が1個増える

たとえば、ハ長調(♯0個)の主音のドから「ドレミファソ」と数えて5個目はソ。この「ドーソ」の音程を完全5度と言います。


ソから始まる調=ト長調には♯が1個付きます。
それじゃ、ト長調の5度上は何ですか? (ヒント:ソラシドレ)

 

そうです。レから始まる調=ニ長調です。これは♯が2個付きます。

 

♯の場合、調の主音が完全5度高くなるにつれ、♯が1個増えるという仕組みになっています。

シャープの変化

主音の流れはこうなります。


(ド)→ソ→レ→ラ→ミ→シ→ファ♯

 

♯の書き方にも順番があります。これも5度ずつ変化していきます。上の図のように、声に高低差をつけて「ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ→シ」と言うと覚えやすいですよ。呪文のように唱えてみてくださいね。ニコニコ

5度下の調は♭が1個増える

♭はそれとは逆方向で、完全5度下に進むにつれ、♭が1個増えるという仕組みです。

 

フラットの変化

主音の流れはこうなります。


(ド)→ファ→シ♭→ミ♭→ラ♭→レ♭→ソ♭

 

ファ以外は♭の音になるので注意。調の名前は、♭の場合には「変」が付きます。変ロ長調とか、変ホ長調・・・と言いますよね。

 

♭の書き方の順番は、♯の高低差の反対で、シを低く、次のミを高く言います。これも呪文のようにして覚えましょう。ニコニコ

 

なお、完全5度というのは、ひっくり返すと完全4度になるので(詳しくは「転回音程」で検索サーチ)、♭系の場合には、4度上に数えていっても同じですよ。チューリップ赤チューリップピンク

 

コードを使いこなすためには調の知識も必要なのです。♯・♭の書き方の順番は、普段から口グセのようにしておくと役に立つと思いますよ!
では、またお会いしましょう。ピアノ・キーボードの斉藤でした。

 

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