これまで、コードの構成を説明するのに、3度、5度、あるいは3rd、5thという用語が出てきましたけど、今回は「5」という数字に注目して楽典の話をしてみようかと思います。
コードの使い方をもっと理解するために、知っておくと得ですよ。
音階の5番目の音「属音」
ハ長調で考えると、5番目の音はソ。これを「属音」と言います。ファはその下だから「下属音」、シは主音のドへ導く感じがするから「導音」と言います。
なお、下のギリシャ数字は、その音階の何番目の音かを表したものです。この表記にすると、ハ長調以外の別の調に置き換えて考えるときにすごく便利です。
5番目の和音は「属和音」
音階上に作られる和音(ダイアトニックコード)の場合も同様で、1番目の和音は「主和音」、4番目は「下属和音」、5番目は「属和音」です。
これらはコードの機能では、T(トニック)、S(サブドミナント)、D(ドミナント)となるもので、Dは特にセブンスコードの形(ソシレファ)で用いられます。
この和音は「属七の和音」と呼ばれます。個人的には、ドミナントセブンスとか5度セブンスと呼ぶことが多いです。
5度上の調は「属調」
ハ長調から見て、ドーレーミーファーソと5つ上の音から始まる調、ト長調のことを「属調」と言います。
5つ上の調というのは、調号の♯の数とも関係があるのです。この話はまた次回に。
とにかく、「属」という漢字が名前にあるときは、数字の5に関係あるんだなあ、と思い出してくださいね。
コードをもっとわかるためには、楽典も知っておいたほうが覚えやすいです。ちょっと頭を使うけど、頑張ってくださいね。次回もこの続きをお届けします。
ピアノ・キーボードの斉藤でした。
ピアノ・キーボードの斉藤でした。