宮沢賢治『春と修羅』
「小岩井農場」パート七より



トッパースの雨の高みから


けらを着た女の子がふたりくる


シベリヤ風に赤いきれをかぶり


まつすぐにいそいでやってくる


(Miss Robin) 働きにきてゐるのだ





〜宮沢賢治〜




写真はトパーズの原石です。


トパーズは黄玉とも言い、

ドロップ(しずく)・カットされるので

宮沢賢治は雨粒の比喩にも使っています。