憲法記念日に長野県伊那市に講演を聞きに行ってきた。の続き。 | ドラマーヨネの気まぐれな日記。

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打楽器やるのが好きなドラマーヨネ(米山徹)といいます。ライブ活動とか日々の出来事とか書いていきます。好き勝手に書くブログです。よろしくお願いします。

さて、13:30が近づいてきたのでそろそろ席につきます。結構人多い感じで若い人からお年を召した方まで幅広い年齢層の人が講演を聞きに来ていました。




会場はこんな感じでした。ネットより。











そして今回の語り手の方は「信濃毎日新聞」の編集者で憲法学の権威とされる故芦部信喜氏の研究をされている、早稲田大学卒の渡辺英樹さんという方。












ちなみにこの渡辺さん、この講演の依頼を今回の開会挨拶の方で渡辺さんの高校時代の恩師である世界史の先生から受けたみたいで、高校生当時渡辺さんはしょっちゅう学校サボってパチンコ屋で遊んでてこの世界史の先生に見つかり相当シボられたみたいで「先生は恩師であり、また憎き人でもあります」と言って笑いを取っていました^ ^でもそんな過去がある人が後に早稲田大学に入ってここで講演をするんだから人生いろいろですね。











そして今回の講演では渡辺さんが研究している信州が生んだ戦後日本を代表する憲法学者とされる芦部信喜氏の生い立ちや学説について聞かせていただきました。



芦部信喜氏。













講演を聞いて芦部憲法学について概説的に学ぶことができました。芦部信喜は戦後、自身の戦争体験から平和や自由、人権の尊重といったことを説き続けました。


芦部の最大の功績は、ドイツの法哲学者であるラートブルフが発表した論文の中にある「立法が正規の手続きを踏んでいても個人の尊厳を冒す法は正当な法ではない」に感銘を受け、米国で「悪法と闘う技術」を学び「憲法訴訟論」を開拓しました。「悪法」とはよく言われるのは、例えばナチスドイツの時代に成立したユダヤ人から公民権を奪った「ニュルンベルク法(ナチス法)」とかになります。


そして憲法訴訟論とは、ある法律や条文が憲法に違反していないかどうかを判断する訴訟を憲法訴訟といい、この憲法訴訟を考察する学問のことになります。そして芦部はその条文が作られた社会的状況と現在の状況を「よく観察」し、その条文の存在意義や合理性を調べるべきとしました。つまり状況に応じ社会の情勢を踏まえ臨機応変に個人の人権を尊重するべきというもので、時代の移り変わりの激しい現代に合った考えだと私は思いました。










いろんな話を聞けましたが全て書くわけにもいかないのでこの辺りで。










今回芦部憲法学の話を聞き勉強になりました。まあ俺も法律とか政治とかは素人だしよく分からないし、これからもいろいろ知れたらいいなと思います。いい旅となりました。ありがとうございます。