褻(け)の日々・み | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

これまで目に見える変化

無かったRPGの世界に

 

長く居続けたからこそ

遭遇した出来事を前に

 

ORO2によって消されたNPCの

出現場所 

 

ある意味

フラグのそれであると

解釈して

 

単独での下見を済ませた者も

見落としがあるかも?と

 

団体行動に賛同しつつも

 

銘々の方法で現地に向かう

プレイヤーたちの

 

移動手段にもまた

性格が出るなぁ…って

 

我先にと

駆け出したアバターの大半が

 

スキルに合わせて

調達できるランクが

決められている

乗り物の中で

 

経験値の高さも必要な

空を飛ぶ系の

移動手段で

 

一足飛びに

行ってしまった様子を

 

世界を示す

地図上で

個体を示す点の

うごめく様 観測しつつ

 

僕は

周囲に人が居なくなって

ようやく

皆が向かった場所とは

真逆に舵を切る

 

…というのも…

 

ORO2のログインが

そもそも

 

この世界観への

反乱を目的とした

行動…って事なら

 

同じ場所を

そう…何度も

うろつかないだろう

 

と推測

 

なので

 

次に…現れる…とすれば

 

既に目的を果たした

現場ではなく

 

次のターゲットになるなら…

ここだろうと

予測し

 

南下を始めれば

 

地図上の動きに

明らかな違和感

 

僕同様に

現地に向かう素振りで

誰もが

 

銘々に気になる箇所へと

散っていく様

見て取れて

 

一番の到着を

誇ろうと

飛び出したプレイヤーから

ゲーム内のSNSに

書き込まれたのは

 

 

集合って言ったのに

単独行動?

ま?

 

…と トゲトゲコメント

 

懐かしい…とばかり

 

口元緩め

笑いつつ

 

そもそも

まだログインしていないのだろう

過去の英雄

探そうって言うんだ

 

まとまるより

散っといた方が

当たる確率もあがるだろう

 

って事で

 

はなから

僕の向かう先に

ORO2が居る確率なんて

この世界の重要ポイントの数だけ

ある訳で

 

ただ

なんとなく

 

つわものだった彼を参考に

自分を強くしてきた

コピーキャットの勘が

 

南が…気になる…

ってだけで

 

いの一番に

乱した集団行動

 

そもそも

 

集団での活動内で

かわされる

情報交換と言う名の

雑談に

 

…今更

ORO2のネタ以外

興味ある話にはならないだろうし

 

他人付き合いを面倒に感じた

って訳ではなく

 

不特定多数の集団の場合

 

どの方向の

どのアバターと

何を語ればいいんだ?

 

って

正解のあるようでない

コミュニケーション方面の

ご無沙汰から来る

 

気遣う億劫さ加減に

 

一人がいい…って

 

逃走しただけで

 

南下した先の

古城の廃墟には

 

NPCの野盗が出るから

 

それ…片付けて

ポイント稼ぎでも…

 

 

向かう目的付け足しつつ

 

古城手前の

あれこれ散りばめられた

分岐点

 

スルーし

係わらないで済むルート

 

進んでいると

 

ORO2がログインした時

聞いた通知音

 

鳴ったから

 

…来たか?

通知音と同時に表示される

 

通知音が出た理由

目を向ければ

 

 

「え?ダウン?」

 

誰よりも先に

ORO2が介入した現場へ

向かってた連中が

 

次々と

ダウンしいく通知

届いてて

 

…あっ…やっぱ

あちらに現れたのか?

 

魔王のような扱いになりつつある

ORO2の関与

疑いもせず

 

してやられた感

否めないまま

 

皆の逆行く歩みを 止めて

 

SNSに状況確認とばかり

 

説明求める

メッセージ

作成に取り掛かれば

 

 

…こんにちは…

 

それは

僕のアバターの耳が

直接拾った

 

…って態で

スピーカーから

 

アーカイブで聞き馴染んでた

よく知ってる声が

話しかけてきた

 

  つづく