褻(け)の日々・ふ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

それぞれに

ログインして

非現実の世界で

やりたい事

やってた連中が

 

僕の呼びかけで

集まってきた

 

名乗りネームにも

見覚えある

懐かしい姿

チラホラ居て

 

”こんにちは”

”おひさしぶり”

 

って意味で

やーやー

言ってるの

 

誰もが妙なテンションで

盛り上がてるの

凄い事だよな…って

 

ORO2の存在ひとつで

生き返ったコンテンツ

 

嬉しくないはずもなく

 

僕同様に

最強までキャラ

育てた仲間が

 

さらなる冒険であって欲しいと

願望

口々に語ってる

なか

 

「消されたNPCさぁ

 出入り繰り返しても

 消えたままで

 …復活してなかったんだけど」

 

ログアウトして

入り直せば

リセットがかかって

元に戻る世界の摂理が

いかれてる

 

…と

 

ログイン後

僕の呼びかけに

返事も

リアクションも

端折って

 

覗き見てた

プレイヤーたち

 

皆が集まるなら…行くか

って同調心理が

働いたか

 

わらわら

集まってきた

アバター数人

 

存在は知ってる…かな?

って程度の

認識プレイヤーの

一人が

 

報告してくれた状況の説明に対して

 

バグだろう

 

と 皆が返す中

 

 

「…ORO2…って本当に本物か?」

 

正直

一番触れたくなかった話題

 

だって何を今更って

誰もが思ってた事

 

臆せず

口にした

奴のアバターは

 

当時

鳴り物入りで追加されたキャラで

獣人な容姿がカッコ良く

誰もが入手する

実際使ってみると

弱点が多くて

スキルもそんなでもなく

 

結構早い段階で

切り捨てられた古参のソレで

 

実は

隠れスキルがあって

捨てたことを追々

後悔した

 

という

いわく付きの

発売当初の

旧式なデザイン体に

課金で持てる

アサルトとグレを装備した

 

その姿は今では

プレミアム版と化してる

状態で

 

プレイヤーの気合いの入れ具合

半端ねぇ…

 

…と

負けず嫌いの僕ですら

圧巻のいでたちに

 

当時

あまりの人気のなさに

強いキャラに更新される事なく

消されてしまったキャラだけに

 

ほんと

このプレイヤーには

お世話になったなぁ…

 

当時

 

3回目の周回を単体で始めた所

初手から敵の湧きが倍増して

進めないエリアで途方に暮れてたら

野良でうろついてた

この

よわよわきゃらが

無双モードに入り

バグのような

隠しを発動し

 

突破の手伝いをしてくれて

 

それ以降

 

ごく一部の

リピーターの間で

 

お助けメンバーとして

再評価されての

現在

 

家猫と揶揄されてた

虎型の獣人アバターに

 

「…CCC…久しぶりぃ」

 

風神雷神のように

虎型と対で認識されてる

竜型の獣人アバターが

 

真面目な話してる

虎に

わざと

妙なタイミングでの

挨拶

 

そんな

 

竜のアバターは

登場当時から

人気キャラだった為

 

何体もの

アップグレード版が残ってて

 

ここに居る竜の獣人は

最も人気があった頃の

最新版で

 

こんな風に

 

プレイヤーが

選ぶ

キャラひとつとっても

 

中の人の人となり

予測できるから

 

わざわざ有名人のアバターで

自分をアピールしちゃってる

僕の事も

 

ORO2への対抗心

言わずもがなに

皆に

伝わっている様で

 

誰も触れない

銘々のアバターへの

コメント

 

差し控えたまま

 

「…消されたNPCが

 まだ復活していないか

 見に行かないか?

 バグだったなら

 もう湧いてるかもしれないし」

 

ORO2が消したNPCのいた場所

皆で確認に行こうと

 

僕が女の子気分

擬似体験の時の

綺麗系アバターが誘導始めるから

 

ふと

運営側の人が

この中に紛れ込んでて…

例えば

今の誘導が

隠しの発動する

合図だったりして…

 

とか

考察しつつ

 

まだログインしていない

ORO2の湧きそうな拠点

探しだそう

 

結構いい感じの結束でもって

その場が盛り上がって

 

いつもなら単独行動の

野良たちが集団で

 

久々の

街の探索へと

 

現地集合を合図に

向かった

 

 

  つづく