正直者の憂鬱・モ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「ちょっと待って

 …その話聞いたら

 

 聞かれたことに

 全部

 答えないといけなくなるパターン?」

 

僕の

ちょっと早かった

大人への階段

その

入り口に立ったところのシーンで

 

彼に止められ

回想から

現実に引き戻され

 

ほんの少し

気分に波風立ち始めてるの

おっととぉ…

 

「…そんな強制するつもりは…

 てか

 

 そんな感じで

 ほかの人からの突込みも

 回避してきた…って感じ?」

 

僕以外の誰かの耳にも

 

恋愛感情が分からない

って話

したことあるニュアンス

引っかかっての

 

情報共有の試みだった訳で

 

中断されて

どこかホッとしつつも

 

彼の色恋沙汰に興味ない加減が

いかほどかを知る切っ掛けも

絶たれたわけで

 

だけど会話は

続いてるから

 

そんなに

重要な話じゃないって類の

雑談

…って事で

 

さて

何を話そうか

って

 

変な流れにならないように

けど

的外れな

まるで違った話題も

この場合違うだろうと

 

頭の中

フル稼働しながら

体は

手持無沙汰なの

紛らわそうと

 

ローズマリーの枝

手のひらで

しごいては

 

香りをたてていれば

 

「…それ…さぁ

 …わざとやってる?」

 

僕の手元

彼が指さして

指摘してきたの

 

ん?

香りが気になったか?

 

「ぃや…ごめん

 この香り 嫌いだった?」

 

他のハーブが

微かに漂わせてる程度の

それぞれの香りの中で

ひときわ強い

 

ローズマリーの

スパイシーな香り

 

彼の指摘に

手の平で

周囲の空気

払うしぐさ

 

すれど

 

その僕の手の平も

ハーブの香り

まとってて

 

余計香りを広げてる結果に

苦笑いすれば

 

 

「…いや違くて

 その…

 こういう話の最中にさ

 そういう手の動きって

 煽ってんのかな?って

 

 cherryを馬鹿にしてるっぽいから」

 

 

彼が

本来なら

そこまで言わなくてもいい

吐露

なんだか勢いからそのまま

って感じで

 

モノ申してきたから

更に

両手を振りながら

 

「ちょっ…

 それは被害妄想だね」

 

手のひらが恋人って

言われてると受けとった

彼の

言いながら

めちゃ恥ずかしがってる感じ

 

え…かわいい…

 

とか

へれってなりそうな

感想

抱きつつ

 

それを気取られまいと

更に両手を振ってから

 

意地悪く

 

「まぁ…ね

 この程度で気にして

 過剰反応しちゃったら

 突っ込まれっぱなしだろ?」

 

少しだけ大袈裟に

けらけらっと

笑ったら

 

 

「…そぅいう

 言い方もさぁ…」

 

どうやら

突っ込んで話題に触れた事で

彼の思考チャンネルが

何を聞いても

見ても

ピンクに変換されるようで

 

おっとぉ…と

絡むスキ

目の前にぶら下げられてて

引けなくなる気配に

また

自嘲した

 

 

 

   つづく